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当社研究員が日本ボイラ協会「技術高度化奨励賞」を受賞

(@Press) 2024年11月26日(火)10時10分配信 @Press


 株式会社タクマ(本社:兵庫県尼崎市、社長:南條博昭)のエンジニアリング統轄本部技術センター研究部に所属する藤川宗治が、このほど、一般社団法人日本ボイラ協会(本部:東京都港区、会長:辻裕一)より「技術高度化奨励賞」を受賞し、11月15日に札幌パークホテル(北海道札幌市)で開催された第62回全日本ボイラー大会において表彰されましたので、お知らせいたします。


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技術高度化奨励賞を受賞した当社技術センター研究部・藤川


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技術高度化奨励賞 表彰盾


 日本ボイラ協会「技術高度化奨励賞」は、ボイラー、圧力容器、附属装置、燃焼装置などに関する優良な論文の著者に対して授与されるものです。このほど、当社の「バイオマス発電設備における省エネルギー型CO2分離回収技術の開発」に関して、同協会の機関誌「ボイラ研究」に掲載された論文や昨年度の全日本ボイラー大会における研究発表の内容などが評価され、受賞に至りました。


省エネルギー型CO2分離回収技術について


 2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、当社が主力とするごみ処理施設やバイオマス発電施設などから排出されるCO2の分離回収技術の開発が課題となっています。これらの施設の燃焼排ガスは、ガス量が多い一方でCO2濃度が低いことが特徴です。このような排ガスからCO2を高純度で回収するためには、吸収液を用いた化学反応によりCO2を吸収し、その後高温で加熱をすることでCO2を放散・回収する「化学吸収法」という手法が適していますが、加熱の際に多大な熱エネルギーを必要とすることからプロセスの省エネルギー化が求められています。


 当社は2018年から、国立研究開発法人産業技術総合研究所(AIST)と共同で、従来の吸収液より低温でCO2を放散できるなどの特長をもつ新規の非水系吸収液の開発を進めています。また、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業における技術調査※1や、当社播磨工場での吸収液評価試験、稼働中のバイオマス発電施設におけるオンサイト実証試験※2を行うなど、新規吸収液を用いた省エネルギー型のCO2分離回収技術の早期実用化に向けた取り組みを推進し、脱炭素社会の実現に貢献することを目指しています。


※1:2021年10月11日付  ニュースリリース「バイオマス発電施設における省エネルギー型CO2分離回収に関する調査 NEDO CCUS研究開発・実証関連事業に採択」
https://www.takuma.co.jp/news/2021/20211011.html
※2:2024年11月25日付  ニュースリリース「稼働中のバイオマス発電施設における省エネルギー型CO2分離回収システムのオンサイト実証試験実施について」
https://www.takuma.co.jp/news/2024/20241125.html



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