プレスリリース
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株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2024年11月28日に『いまを愛して生きてゆく』(金澤翔子 書/金澤泰子 文/税込1,980円)を発売します。ダウン症を抱えながら書家として国内外で活躍する金澤翔子さんは、40歳を迎えました。その母の泰子さんは80歳を過ぎ、障害とともに生きる娘の暮らしと仕事の道を調えて「終活」を完成させています。本書は、日本屈指の有名書家となった娘と、その自立を導き、見守り続ける母との合作エッセイ集です。月刊『PHP』で10年にわたって100回以上続く名物連載から最新39編をまとめ、書籍化しました。二人三脚で生きてきた母娘それぞれの喜びや葛藤の日々が、書や写真とともに収録されています。
「翔子を残して私は逝けない」泰子さんが祈りの日々を綴る
翔子さんの母親であり師匠でもある泰子さんは、本書のまえがきで「翔子誕生から四十年間、祈ることが私の仕事であった」と振り返ります。翔子さんがダウン症であると告知されてから書家として活躍するまでは、翔子さんが幸せに生きていけることを神に祈り、そして書家として独り立ちしてからは感謝の祈りをささげてきたといいます。本書に収められた泰子さんのエッセイには、翔子さんと生きる日々で感じた新鮮な喜びや気づきはもちろん、将来への不安や葛藤も綴られています。
【本文より一部抜粋】
●悲惨な雨なのに「楽しいね、お雨でお花が喜んでる」と悦び、楽しげに嬉しげに私に寄り添う翔子。下膨れのほっぺ、小さい唇、小太りのダウン症の娘は素敵で大成功の存在だ。
●八十歳に近い私の死は、そんなに遠くではあるまい。私の亡き後の翔子の事は、いろいろと手配はした。しかしどんなに手配しても、私に死期は決められないし、死後は支配できない。
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『いまを愛して生きてゆく』本文見本P32-33
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『いまを愛して生きてゆく』本文見本P94-95
「翔子さんの喫茶店」が年内オープン予定
泰子さんは80歳を超えた現在、翔子さんの将来を見据えた終活に取り組んでいます。自身がこの世を去ったあと、翔子さんが書道を続けていく難しさを考慮して、東京都大田区にある翔子さんの画廊兼自宅を改築した「翔子さんの喫茶店」を、2024年12月にオープンする予定です。泰子さんの祈りの日々と翔子さんの新しい挑戦は、これからも変わることなく続いていきます。
【著者】
書:金澤翔子(かなざわ・しょうこ)
書家。5歳のときに書家である母・泰子に師事し書を始める。世界的に活躍する日本を代表する書家の一人。ダウン症の書家としても広く知られており、伊勢神宮や東大寺など名だたる神社仏閣での奉納や美術館展覧会のほか、ニューヨークやロンドンをはじめとする世界各地で個展や公演を開催している。バチカン市国ローマ教皇に大作『祈』の寄贈、NHK大河ドラマ『平清盛』の題字、東京オリンピック公式アートポスターの制作、上皇陛下御製(天皇御在位中)の謹書を担当。2013年には紺綬褒章を受章。
■公式ホームページ https://k-shoko.org/
■Instagram https://www.instagram.com/shoko.kanazawa/
文:金澤泰子(かなざわ・やすこ)
書家。随筆家。書家金澤翔子の母。ダウン症の娘を授かり「希望」を探し続けた母娘二人三脚の軌跡をはじめ、地域との関わりや、翔子の一人暮らしの様子から障害者の自立をテーマにした講演は高い定評がある。現在はテレビやラジオを中心に多数のメディアに出演する傍ら、随筆家としても活躍し執筆著書は 30 タイトルを超える。
東京芸術大学評議員 日本福祉大学客員教授
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『いまを愛して生きてゆく』書:金澤翔子/文:金澤泰子(PHP研究所)
【書誌情報】
書名:いまを愛して生きてゆく
書:金澤翔子/文:金澤泰子
発売日:2024年11月28日
判型:A5判並製
ページ数:112ページ
定価:1,980円(税込)
ISBN:978-4-569-85819-7
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