プレスリリース

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/416934/img_416934_1.jpg
表彰式にて（筆頭発明者であるエイブリック執行役員 花沢聡）

ミネベアミツミグループのエイブリック株式会社（社長：田中 誠司、本社：東京都港区、以下：ABLIC)は、半導体集積回路装置（特許第5337523号）にて、令和6年度関東地方発明表彰にて最高位である文部科学大臣賞を受賞しました。

今回、文部科学大臣賞を受賞した特許第5337523号「半導体集積回路装置」は、主に医療分野で使用される超音波診断装置において、診断画質を決めるキーデバイスの一つである送信回路の送信波形品質改善およびコスト低減に関する特許です。

超音波診断装置は、安全で簡便に生体内の様子を診断するために超音波を用いてリアルタイムで画像化する装置です。生体内に超音波を送信し、臓器や組織からの反射波を受信して、その反射波が有している生体情報を基に画像化する仕組みです。さらなる高品質な診断画質の実現には送信および受信回路の高性能化がキーとなります。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/416934/img_416934_2.png

キーデバイスの一つである送信回路は従来、理想的な送信波形を生成する回路技術はありましたが、現実的には信号ラインから送信回路に直接混入するノイズや、外部から寄生容量を介して間接的に混入するノイズで送信波形の品質が劣化してしまいます。
本発明は、革新的な送信回路構成によりノイズ耐性を高めて実用的な高波形品質を実現しました。また、従来よりも、少ないデバイス素子数で実施できることでコスト低減も実現しています。

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/416934/img_416934_3.png

今回の受賞に際し、本特許技術の筆頭発明者で、現在、ABLICの執行役員 兼CPO（チーフプロダクトオフィサー）である花沢 聡は次のようにコメントしています。

「この度は文部科学大臣賞を賜り大変光栄に存じます。本発明は実用的な高波形品質の実現により超音波診断装置のさらなる高性能化に貢献できると共に、装置の更なる普及にも貢献できるものと考えています。今後も、高品質な製品を開発・提供し社会貢献できるよう邁進してまいります」

超音波診断装置向けICはABLICの注力製品の一つであり、本特許技術は送信ICに幅広く適用されています。
ABLICは先日、株式会社ソシオネクストが運営するメディカル関連事業を譲受することを決定しました。この事業は高い受信IC技術を特長としています。
今後、送信及び受信の強み技術を活用して、さらに付加価値の高い超音波診断装置向けICを開発・提供しビジネス拡大を目指しています。


プレスリリース提供元：＠Press