プレスリリース
ドコモグループの法人事業ブランド「ドコモビジネス」を展開するNTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)は、グリーンでサステナブルなスマートシティの実現にむけて、建設・不動産業界の有識者と協働しスマートビルのベストプラクティスの創出、先端デジタル技術の社会実装をめざす「スマートシティ デジタル実装コミュニティ」を発足します。
1.背景
NTT Comはこれまで、スマートシティ事業を「Smart World」※1実現に向けた重点分野と位置付け、大規模複合再開発や、スタジアム・アリーナ、ホテルなど、さまざまな街づくりをデジタルの力でサポートしてきました。次世代ネットワークインフラやデータ連携プラットフォームの整備から、IoT・AI・ロボティクスを活用した付加価値サービスの提供、カーボンニュートラルへの対応など、街づくりにおけるデジタル活用、スマート化に取り組んできました。
一方で、ビルのスマート化促進には、従来の、ビル・建物ごとに個別最適化された計画や、長期にわたる開発プロセスにおいて企画・構想フェーズからのデジタル実装検討の困難さがハードルとなっています。
デジタルアーキテクチャのベストプラクティス創出や企画・構想フェーズから運用フェーズまで一気通貫でのデジタル実装支援が期待されています。
NTT Comではこれらの業界課題に対応するため、デジタル企画・実装を一元的に支援するMaster System Integrator(以下 MSI)※2の取り組みを強化しています。※3 加えて今回、業界横断での課題解決と実フィールドでの社会実装をめざし、本日「スマートシティ デジタル実装コミュニティ」を発足します。
2.コミュニティの概要
業界有識者がSmart City Catalyst※4に就任し、本コミュニティに参画します。コミュニティではNTT Com社内のSmart City Catalystと共に、業界課題解決とデジタル実装促進に向けたワークショップや勉強会を開催します。GUTP(東京大学グリーンICTプロジェクト)との連携や、IPA DADC(独立行政法人情報処理推進機構 デジタルアーキテクチャ・デザインセンター)の「スマートビルガイドライン」などを参考にし、ビル・街区開発の実フィールドでの実証・実装を通じて、スマートビル化の促進をめざします。また、IOWN構想※5やモバイルインフラシェアリング、グリーンデータセンターなどの次世代技術の適用検討も行います。
このようにスマートビル化が促進されることにより、ビル間のデータ連携を可能にし、建物利用者、建物管理者、都市開発者それぞれに付加価値を提供し、スマートシティへの一歩を築いていくと考えています。
<スマートシティ デジタル実装コミュニティの位置付け>
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/408102/img_408102_1.jpg
3.今後の展開
本コミュニティでの取り組み結果を、NTT Comや各社が参画する開発フィールドへ展開し、業界のデジタル活用・スマート化の促進に貢献するとともに、ビルや街区のスマート化により、グリーンでサステナブルなスマートシティの実現を推進していきます。
4.コミュニティに参画いただくSmart City Catalystからのコメント
■東京大学大学院 情報理工学系研究科 教授 江崎 浩氏:
デジタルネイティブな社会インフラの設計・実装・運用は、地球と人類の持続的発展に必須となるカーボンニュートラルを実現するために必要なGXに資する最重要課題であり、戦略的で関係するすべてのステークホルダーの協力・協調が必須となります。ライフタイムでの街や施設の価値向上と効率化、さらに、甚大災害にも対処可能な次世代のインフラを実現しなければなりません。
■株式会社竹中工務店 情報エンジニアリング本部 情報エンジニアリング1グループ
シニアチーフエンジニア 粕谷 貴司氏:
スマートシティやスマートビルの価値創出とエコシステムの創造のためには、ベストプラクティスの創出が必要です。また、ドコモグループのリーダーシップによるIOWNを活用した新たなビジネスとサービス創出に期待しています。MSIの標準化や協調領域の拡張を通じて、それらを応援したいと考えています。
■株式会社日建設計 企画開発部門 コモンズグループ アソシエイト 中村 公洋氏:
全体最適を実現するビルのスマート化をめざし、業界各社と共に活動をしてきました。スマートビルの普及とより良い社会環境を作るため、取り組んで行きます。
■株式会社日本設計 第1環境・設備設計群 副群長 佐々木 真人氏:
カーボンニュートラルやウェルネスともに建築空間がもつ環境文脈を伝えるエンジニアリングに取り組んでいます。デジタル技術の活用することで、建築や街の価値をさらに高めることができます。パートナーシップをひろげ、デジタル利活用を身近なものにしましょう。
■NTTアーバンソリューションズ 執行役員 デジタルイノベーション推進部長 上野 晋一郎氏:
弊社はNTTグループと共に「街づくり×デジタル」による価値創出に取り組んでいます。NTTグループのCRE・アセットを実装フィールドとして活用し、街づくりにおいてデジタルが持続的に価値を生む仕組みを創造していきます。
NTTドコモ、NTT Com、NTTコムウェアは、ドコモグループの法人事業を統合し、法人事業ブランド「ドコモビジネス」を展開しています。「モバイル・クラウドファースト」で社会・産業にイノベーションを起こし、すべての法人のお客さま・パートナーと「あなたと世界を変えていく。」に挑戦します。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/408102/img_408102_2.png
https://www.ntt.com/business/lp/docomobusiness/db2024_sol.html
※1:「Smart World」とは、あらゆる領域をまたぐ共通の社会課題の発見から、データの利活用や新技術、新システムの開発を通じて、社会産業DXの実現をめざしていく取り組みです。
https://www.ntt.com/business/dx/smart.html
※2:MSI(Master System Integrator)とはスマートビルガイドラインにて提唱するビルのIT、OTを中心に多岐にわたる専門的知見を有し、ビル構築の設計段階から竣工後の運用まで統合的に支援する役割を持つ主体です。
https://www.ipa.go.jp/digital/architecture/guidelines/smartbuilding-guideline.html
※3: NTT Comは、虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業における「スマートビル化プロジェクト」にMSIとして参画しています。
https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2024/0605.html
※4:「カタリスト」とは、Smart Worldの実現を加速するため、新たな事業共創プログラム「OPEN HUB for Smart World」の事業共創に参加いただく各分野に精通したNTT Com社員および社外の専門家です。
https://openhub.ntt.com/player/
※5:IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想とは、最先端の光技術などを使って豊かな社会を創るためのネットワーク基盤構想のことです。「IOWN(R)」は、日本電信電話株式会社の商標または登録商標です。
https://www.rd.ntt/iown/index.html
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