プレスリリース
一般社団法人日本分析機器工業会(JAIMA、所在地:〒101-0054 東京都千代田区神田錦町2-5-16、会長:足立 正之/株式会社堀場製作所 代表取締役社長)と一般社団法人日本科学機器協会(JSIA、所在地:〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町14-9、会長:長谷川 壽一/英弘精機株式会社 代表取締役社長)は、公益社団法人日本生物工学会(事務局所在地:〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-1 大阪大学工学部内、会長:秦 洋二/月桂冠株式会社 専務取締役 製造本部長)が開催する第76回日本生物工学会大会と連携し、アライアンス企画として昨年に引き続き第2回目の産学連携シンポジウムを計画いたします。
20世紀終盤に日本発の技術で製品化されたDNAシークエンサーは、2003年国際ヒトゲノム解読計画を完成に導きました。その後、21世紀に入り、現在に至るまで、さまざまなDNA研究における先端技術は、日本からではなく海外発で製品化され、バイオサイエンスの発展に大きく貢献してきました。
そこで、過去の成功におけるアーカイブを見直し、未来に向けて躍進するための課題を討議・探索し、日本の科学技術を世界に発信していきます。そのために産業界が研究者側の意見を優先的に取り入れてスピーディーに開発できる環境を構築する事が急務と考え、本プログラムを計画しました。
第76回日本生物工学会大会(9月8日(日)〜10日(火)東京工業大学大岡山キャンパス)で開催されるシンポジウムに日本分析機器工業会会員企業が参加し、その前週に開催されるJASIS 2024(9月4日(水)〜6日(金)幕張メッセ)トピックスセミナーで日本生物工学会がセミナーを開催いたします。さらにJASIS 2024では、9月5日(木)イブニング企画として「JAIMA/日本生物工学会 共働・ピッチ・ネットワーキング」〜生物工学と分析産業の間で「変革の種を見つける交流会」〜と題し、はじめての産学連携ネットワーキング会議を計画します。
相互にディスカッションを実施し、「今、日本における相互の技術者に何が必要か?」を探索し議論いたします。各々の聴講者は日本生物工学会大会が学会会員研究者、JASIS 2024 トピックスセミナーは産業側の聴講者という立場で「研究者に必要な分析機器をどうしたらスピーディーに作れるか」のヒントを探りだす事が趣旨になります。
セミナー内容の詳細は下記の通りです。
【第76回日本生物工学会大会シンポジウム概要】
日時:2024年9月8日(日)〜10日(火)
場所:東京工業大学大岡山キャンパス
タイトル:
日本分析機器工業会(JAIMA)会員企業との共働による生物工学の自動化の革新
開催趣旨:
近年、最先端のバイオテクノロジーは高性能化された革新的研究機器、技術のもとで生み出されているが、さらなる革新には自動化領域の深化、拡大、低価格化への期待も大きい。日本生物工学会バイオ計測サイエンス研究部会は学会本部と連携し、日本分析機器工業会(JAIMA)会員企業と連携した産学連携の取り組みを行ってきた。その中で喫緊の課題として浮かび上がってきた、バイオテクノロジーのDXにおいて必要とされる自動化の革新ニーズを掘り起こし、日本分析機器工業会(JAIMA)会員企業のシーズと結びつけるための企画を、共働企画として実施したい。
プログラム:
1. 生物工学分野における自動化の課題と展望 〜いかに先端計測技術とつながるか?〜
堀之内 貴明:産業技術総合研究所 人工知能研究センター 主任研究員
2. 分析機器メーカーでの自動化取り組み事例のご紹介
田川 雄介:株式会社島津製作所 基盤技術研究所
3. 動物細胞培養の自動化を目指すための細胞培養DXの取り組み
蟹江 慧:近畿大学 工学部 化学生命工学科 准教授
4. 分析検査における前処理作業のロボット自動化のご紹介
大石 保之:ヤマト科学株式会社
【JASIS 2024トピックスセミナー概要】
日時:2024年9月4日(水)〜6日(金)(本セミナーは9月5日(木))
場所:幕張メッセ・国際会議場コンベンションホール
タイトル :
生物工学における自動化の革新
プログラム:
1. 日本生物工学会の魅力とこれから
(座長兼司会):青柳秀紀 筑波大学生命環境系 教授
2. バイオ実験自動化の現状・課題・展望
堀之内 貴明
産業技術総合研究所 人工知能研究センター・主任研究員
3. バイオ「実験」DXで挑む1細胞オミクス技術開発 2024
林 哲太郎
理化学研究所 生命機能科学研究センター バイオインフォマティクス研究開発チーム・技師
【関連企画/JASIS 2024 JASISスクエア講演】
日時 :2024年9月6日(金)10:30-11:30
場所 :幕張メッセ・展示会場内JASISスクエア
タイトル:メタボローム分析技術の最新動向と今後の課題
馬場 健史 九州大学 生体防御医学研究所・教授
【関連企画/JASIS 2024 イブニング特別企画】
日時 :2024年9月5日(木)18:00〜20:00
場所 :会場:アパホテル幕張1F/TKP東京ベイ幕張ホール コッツウォルズ
参加費 :5,000円(事前申し込み制)
タイトル:JASIS 2024 JAIMA/日本生物工学会 共働ピッチ・ネットワーキング
〜生物工学と分析産業の間で「変革の種を見つける交流会」〜
開催趣旨・内容:分子生物学の進化を起点に世界のバイオビジネスが加速する中、タンパク質の生命科学には、多くの未踏領域が存在します。また、発酵を基盤とした日本の技術と産業は、歴史的に見ても世界的ポテンシャルを有し、変革への期待が高まっています。そこでJASIS 2024では、発酵の科学技術をベースに歴史ある活動を推進する日本生物工学会の協力を得て産学アライアンスを目指した、「変革の種を見つける交流会」を共働のピッチ・ネットワーキングとして開催いたします。
交流会の構成は、前半に4名の講演者による、現状課題に対する明確な解決目的とそれを実現する基盤技術のプレゼンテーションいただき、後半は講演者との交流会による会話の場を提供する企画となります。
ピッチャー・プレゼンテーション:
1. 「多様化する自動化へのヒント:プロセスの柔軟性と固定化の事例から」
若杉 健朗 ヤマト科学株式会社/塩田晃久 エーエムアール株式会社
2. 「超微量生体試料からの定量的マルチオミクス解析への挑戦」
和泉 自泰 九州大学 生体防御医学研究所附属高深度オミクスサイエンスセンター
3. 「MAXS/EDT: 溶液中の抗体分子やウイルスベクター類の直接分子像観察」
佐藤 孝 株式会社リガク
4. 「バイオものづくりプロセス開発におけるデータ取得・保管・解析・活用について」
長森 英二 大阪工業大学工学部生命工学科 生物プロセス工学研究室
【関連情報】
第76回日本生物工学会大会
https://www.sbj.or.jp/2024/symposium/ (シンポジウム)
https://www.sbj.or.jp/2024/press_release/ (プレスリリース)
■問い合わせ先
第76回日本生物工学会大会実行委員会
〒152-8552 東京都目黒区大岡山2-12-1-S1-24
東京工業大学物質理工学院 南1号館311室
第76回日本生物工学会大会実行委員会
実行委員会・総務担当
E-mail: sbj.2024adm@gmail.com
JASIS 2024
https://www.jasis.jp/
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