プレスリリース
株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2024年8月24日に『報道、トヨタで学んだ伝えるために大切なこと』(富川悠太著/税込1,705円)を発売します。本書は、2022年3月までテレビ朝日『報道ステーション』のメインキャスターを務め、現在はトヨタのオウンドメディア「トヨタイムズニュース」のキャスターである富川悠太氏の初の著書です。現場に赴き、自ら取材して発信するフィールドキャスターの先駆者は、転職した今も「本当のことを伝えたい」というスタイルを貫いています。テレビ朝日の局アナ時代の実体験や、現在の上司である豊田章男会長とのエピソードを交えながら「富川流伝え方の極意」を本書で余すところなく明かしています。発刊にあたり、豊田会長からは「伝えることは難しい、伝わることはもっと難しい、だから今日も技を磨き続けたい。そう願う人と読みたい本です」という言葉が寄せられています。
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■人見知りで、報道だけはやりたくなかった入社当時
もともとスポーツキャスターを目指していた富川さんは、入社試験で「報道だけはやりたくありません」というほど人見知りで、リポートにも苦手意識がありました。入社2年目から担当したニュース番組では、街頭インタビューにも悪戦苦闘する日々でしたが、転機が訪れます。それが2004年の新潟中越地震の取材です。建物は倒壊し、土砂崩れが起き、家に帰れない人が大勢いる中で、取材よりも手伝うことを優先しました。すると、一緒に瓦礫の撤去をしていた地元の方が、作業しながらごく自然に、状況や思いを話してくれたのです。「取材ってこういうこと?」と感じた瞬間だったと、富川さんは本書で振り返っています。取材相手が家に招き入れて話をしてくれることから「上がり込みの達人」といわれるまでになった富川さんの情報収集ノウハウをはじめ、相手が心を開く接し方や、自分の言葉に変換する技術など、ビジネスパーソンとして必要なスキルやヒントが満載の一冊です。
■豊田会長との対談も収録
富川さんがトヨタ自動車に転職した理由の一つは、豊田会長の「伝える姿勢」に強く共感したからだと本書で明かしています。世界的企業のトップでありながら、現場をとても大事にしている会長は、トヨタのリアルを伝えるために「トヨタイムズ」をつくりました。現在、YouTubeのチャンネル登録者数は44万人を超え、『トヨタイムズ【豊田章男×富川悠太】激動の2022年を語る』は200万回以上、再生されるなど大きな注目を集めています。本書では巻末に、豊田会長との対談も収録。株主総会や記者会見、社員に向けたメッセージなど、人前で話す機会の多い会長が「伝えるために大切にしていること」を富川さんがグイグイと引き出しました。豊田会長は、「自分の言葉で話すこと」をもっとも大切にしており、これは富川さんとの共通点でもあります。起承転結などスマートに話すテクニックは練習すれば身につくものかもしれません。しかし、「最後に相手の心に響くのは、話し手の熱い想いなのだ」ということがこの対談から「伝わって」きます。
■『報道、トヨタで学んだ伝えるために大切なこと』について
【本書「目次」より】
●人見知りで、伝える力のない自分がキャスターに
●伝わる話し方と、聞き取りやすい話し方は違う
●「上がり込みの達人」と言われるまで
●相手から見た自分の立場を意識してみる
●理解していないことは伝えられない
●100知って、1伝える
●脳内現場をつくる
●身体に覚えさせる記憶術
●誰に向けた言葉か? 意識するだけで届き方が変わる
【著者略歴】
1976年生まれ。東京都立国立高等学校、横浜国立大学卒業。1999年4月、テレビ朝日に入社。入社6年目からは『報道ステーション』のフィールドキャスターとして、全国津々浦々の被災地や事件現場に足を運ぶ。2016年4月11日に古舘伊知郎氏の後任として『報道ステーション』のメインキャスターに就任。2022年2月25日、3月末をもってテレビ朝日を退社することが発表された。同年4月1日、トヨタ自動車に入社。2022年12月からはトヨタの広報動画「トヨタイムズニュース」のキャスターを務める。
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【書誌情報】
タイトル:報道、トヨタで学んだ伝えるために大切なこと
著者:富川悠太
価格:1,705円(10%税込)
判型・製本・頁数:四六判並製224ページ
ISBN978-4-569-85758-9
発行:PHP研究所
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