プレスリリース
嵐電沿線のボランティアの方々、学校法人立命館(法人本部:京都市中京区、理事長:森島朋三)の教職員・学生、および京福電気鉄道株式会社(本社:京都市中京区、社長:大塚憲郎)の社員で構成する「嵐電沿線フジバカマプロジェクト」は、5月25日(土)、京都府の絶滅寸前種に指定されている「フジバカマ(キク科の多年生植物)」を挿し芽(さしめ)で増やす作業を衣笠キャンパスにて実施します。
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開花したフジバカマと飛来したアサギマダラ
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「嵐電フジバカマプロジェクト」は、「連携・協力協定」を締結している学校法人立命館と京福電気鉄道株式会社が、地域の方々のご協力のもと、SDGs達成に向けた取り組みとして、2021年にスタートさせたフジバカマの保全・育成活動で、今年度で4年目を迎えます。
毎年5月に、衣笠キャンパスで育てているフジバカマの苗から挿し芽(植物の一部を切り取り発根させて増やす手法。またその手法で作った芽)を育苗ポットに植える作業から活動が始まり、7月には、育った苗を植木鉢に植え替えます。本年は、右京消防署から譲り受けた廃棄予定の消防ホースを利用した植木鉢を障害者就労支援施設「加音西京極作業所」の方々が製作。この作業には立命館大学の学生も参加し、植木鉢100個(フジバカマ約1,000株相当)の生産を目指します。
そして、開花を迎え、フジバカマの花を好む渡り蝶「アサギマダラ」が飛来する10月頃、植木鉢で育てたフジバカマを嵐電の駅や沿線の小学校、商店街などに展示、多くの方々にフジバカマをお楽しみいただくとともに、地域の緑化推進や希少植物の保全の大切さを発信します。
今後も地域の皆さまと交流しながらフジバカマを増やし、地域とともに希少植物の保全推進・普及啓発活動に取り組んでまいります。
日 時:2024年5月25日(土)9:00〜11:00
場 所:立命館大学衣笠キャンパス(京都市北区等持院北町56-1) 東側広場
主 催:嵐電沿線フジバカマプロジェクト
参加費:無料 ※事前申し込み不要
ご参考
■フジバカマ(キク科)とアサギマダラ(タテハチョウ科)について
フジバカマ(キク科ヒヨドリバナ属の植物)は「秋の七草」のひとつで、万葉集や源氏物語をはじめ古典文学などで、古くから人々に親しまれてきました。都市化や環境の変化で激減し、現在京都府の絶滅寸前種に指定されており、府内では、様々な住民団体や社寺などが、フジバカマの育成・保護活動を行っています。
アサギマダラは、前翅長40〜60mmの可憐なチョウで、アサギマダラの「アサギ(浅葱)」は青緑色の古い呼び名で、翅(はね)の薄水色に由来しています。日本全土から台湾にかけての広い範囲に分布、「ヒヨドリバナ」や「フジバカマ」「オタカラコウ」などキク科の植物で吸蜜することが多く、長距離を移動する渡り蝶として知られています。
■「嵐電沿線フジバカマプロジェクト」〜京福電気鉄道と立命館大学の取り組みについて
京福電気鉄道鰍ヘ、緑豊かな駅と沿線地域づくりを目標に掲げ、2006年に「嵐電沿線協働緑化プロジェクト」をスタート、以降、嵐電の駅と沿線の緑化活動に取り組むメンバーと協働で、駅構内への草花の植栽や沿線小学校での園芸教室の開催などに取り組んできました。
立命館大学衣笠キャンパスでは、京都府の絶滅寸前種フジバカマの保全活動がSDGsの目標15「生物多様性損失の阻止」の達成に繋がるものであると位置づけ、「アサギマダラが飛来する街づくり」をテーマとして、2020年度に公益財団法人京都市都市緑化協会からフジバカマの新芽50株を譲り受け、保全活動を開始しました。
2021年度からは京福電気鉄道梶E「嵐電沿線緑化プロジェクト」・立命館大学それぞれの活動が「嵐電沿線フジバカマプロジェクト」として合流、2023年度には公式サイト(https://www.fujibakaman.com/)を開設し、活動状況を公開するほか、マスコットキャラクター「フジバカマン」を登場させ、情報発信を強化しています。
■学校法人立命館と京福電気鉄道株式会社の連携・協力協定
立命館大学などを運営する学校法人立命館と京福電気鉄道株式会社は、2020年3月13日に地域社会の発展および人材育成への貢献等を目指し、連携・協力に関する協定を締結しました。
同協定に基づく具体的な連携事業として、「地域貢献に関すること」や「SDGs推進に関すること」を掲げており、今回の「嵐電沿線フジバカマプロジェクト」もその一環として実施しています。
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プレスリリース提供元:@Press