プレスリリース
一般社団法人 日本損害保険協会(会長:新納 啓介)は、25回目となる「自動車盗難事故実態調査」を実施しました。
本調査は2000年度から自動車盗難防止対策の一環として、自動車車両本体盗難や車上ねらいの実態調査を実施しているもので、今回が25回目となります。
1. 実態調査結果(概要)
・2023年の車両本体盗難は、ランドクルーザーが3年連続で車名別盗難ワースト1
・車両本体盗難全体に占める割合は、アルファードが増加傾向
・車両本体盗難は、深夜から朝にかけて多く発生
2. 実態調査結果(詳細)
(1)車両本体盗難の車名別盗難状況 -ランドクルーザーが車名別盗難ワースト1-
・2023年の車両本体盗難の車名別盗難状況のワースト1は、3年連続でランドクルーザーとなりました。
・アルファードが車両本体盗難全体に占める割合は、2022年の6.9%から2023年の14.0%と増加傾向にあります。
・車両本体盗難の被害は特定の車種に集中する傾向が続いています。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/386805/LL_img_386805_1.jpg
車名別盗難状況-車両本体盗難
(2)1件あたりの支払保険金の推移 -1件あたりの車両本体盗難の支払保険金は横ばい-
車両本体盗難1件あたりの平均支払保険金は2021年から2023年にかけてほぼ横ばい傾向となっています。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/386805/LL_img_386805_2.jpg
1件あたりの支払保険金の推移(車両本体盗難)
(3)盗難発生時間帯 -深夜から朝にかけて被害が多く発生-
2023年の車両本体盗難の発生時間帯は「深夜〜朝(22〜9時)」が58.4%を占め、最も多くなりました。「深夜〜朝(22〜9時)」の割合は2022年と比較すると1.3%増加しています。窃盗犯は深夜から朝にかけて薄暗い場所で窃盗に及ぶ傾向があると考えられます。
※構成比の各項目は小数点第2位を四捨五入しているため、表記の単純合計値が100%にならない場合があります。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/386805/LL_img_386805_3.jpg
盗難発生時間帯-車両本体盗難-
その他の調査結果については、別紙「第25回自動車盗難事故実態調査結果」をご覧ください。なお、以下リンクからもご覧いただけます。
【URL】 https://www.sonpo.or.jp/about/useful/jidoshatounan/index.html
3. 実態調査の実施概要
・調査期間 :2021年1月1日〜2023年12月31日
・調査対象 :損害保険会社21社(損保協会非会員会社を含む)
・対象事案 :全国で発生した自動車の車両本体盗難事故および
車上ねらい(部品盗難含む)事故で、
調査期間内に自動車盗難事故が発生し、保険金の支払いを行った事案
※代車等費用保険金のみ支払った事案なども含まれています。
・対象事案数:2023年・・・車両本体盗難:2,597件、車上ねらい:921件
2022年・・・車両本体盗難:2,656件、車上ねらい:971件
2021年・・・車両本体盗難:2,425件、車上ねらい:931件
ご参考:自動車盗難認知件数・盗難等防止対策について
・自動車盗難認知件数は、2003年の年間64,223件をピークに減少し、2023年は年間5,762件となりました。(出典:警察庁「犯罪統計資料」)
・認知件数減少は、増加する自動車盗難被害に対して、当協会が参画する「自動車盗難等の防止に関する官民合同プロジェクトチーム」が長年にわたり自動車盗難の対策および減少に向けて精力的に取り組んできた成果です。
・普段から「バー式ハンドルロックや警報装置などの盗難防止機器を使用する」「防犯設備が充実した駐車場を利用する」「貴重品は車内に放置しない」など、複数の防犯対策を講じることが有効です。また、自宅の駐車場でも安心せずに、防犯カメラや防犯灯などを利用して窃盗犯が心理的・物理的に侵入しづらくすることも重要です。
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