プレスリリース
富士モータースポーツミュージアム(静岡県駿東郡小山町)では、2023年12月21日(木)から来年1月末までに展示車の一部入替えを順次行います。
「モータースポーツがクルマを鍛え、進化させた熱い歴史をたどる」を設立趣旨に掲げ、自動車メーカーの連携により常設展示を行う、モータースポーツミュージアムとしては世界的に珍しいミュージアムとして昨年オープン。ホテルと融合した特別な空間において、モータースポーツ黎明期から現代までの発展を約40台の時代を象徴するレーシングカーで紹介しています。また、展示車両は、定期的に連携各社様のご協力により入替えを行っています。
今回は、国際大会に初挑戦しクラス優勝した車両や日本グランプリで優勝したレーシングカーをはじめ、各社がしのぎを削ってモータースポーツでクルマを鍛えてきた証ともいえる貴重な車両を新たにお借りし、「オーストラリアの悪路を走った日本車 1万7千キロ走破 Mobilgas trial」コーナー、「栄光の日本グランプリ 鈴鹿サーキットと富士スピードウェイ誕生」コーナー、「アメリカンドリームへの挑戦」コーナーおよび「創業者とモータースポーツ 本田宗一郎氏」コーナーの展示車両を入替えます。
また、展示入替えにより当館での展示を終了した車両については、当館サイト内にて「展示アーカイブ」としてご紹介し、サイト内にて引き続きご覧いただけるようにいたしました。
上記内容の詳細は、以下の通りです。
1. 展示車入替
1) 日産自動車株式会社
展示期間:2023年12月21日(木)〜2024年12月中旬(予定)
展示車両:
(1) ダットサン 富士号(1958年豪州ラリー クラス優勝車)
1958年、日産自動車は初の国際競技挑戦となる第6回豪州ラリーに「富士号」「桜号」と名付けた2台のダットサンで参戦。事前に入念な準備を経て挑んだ結果、「富士号」がクラス優勝、「桜号」も同4位入賞を果たした。
(2) ニッサン R381(1968年日本グランプリ優勝車)
1968年の日本グランプリ優勝を目指して開発。自社製のV12・5Lエンジンの開発が間に合わず、やむを得ずシボレー製V8・5.5Lエンジンをチューンして搭載した。また、操縦安定性を確保すべく“エアロ・スタビライザー”と呼ばれる左右分割型の可変リアウィングを採用。コーナリング中は左右が独立してウィング角度が変化し、ブレーキング時は左右ウィングが連動して立ち上がる姿から「怪鳥」と呼ばれた。R381は3台が出場、1台はリタイアしたが残り2台が1位、6位入賞を果たした。展示車両は北野元選手の運転で1位となった実車。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/379627/LL_img_379627_1.jpg
ダットサン 富士号
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/379627/LL_img_379627_2.jpg
ニッサン R381
2) 本田技研工業株式会社
展示期間:2024年1月末〜2025年1月末(予定)
展示車両:
(1) RC162
1961年のロードレース世界選手権250ccクラスに参戦。全11戦中10戦で優勝し、ライダーおよびコンストラクタータイトルを獲得した。展示車両は、チャンピオンとなったマイク・ヘイルウッド選手が搭乗した実車。
(2) RA273
1965年のF1最終戦メキシコ・グランプリで初優勝を飾った同社が、翌年参戦に備えて開発。同年から採用された新エンジン規定である排気量拡大(1.5L→3L)に対応可能な新車体の開発に時間を要したため、66年は3戦を以てシーズン終了となった。翌67年も継続使用し一層の熟成と軽量化を進めるとともに、チーム体制を一新。元世界チャンピオンのジョン・サーティースを招聘したことで、南アフリカ・グランプリ3位表彰台、イギリス・グランプリ6位、ドイツ・グランプリ4位入賞を果たした。展示車両は、同年のF1世界選手権ドイツ・グランプリに出場して4位入賞した実車。
(3) LOLA T93
ホンダは、アメリカにおけるレース活動をサポートするために、1993年、HPD(Honda Performance Development, Inc.)を創設。翌94年からアメリカ最高峰のオープンホイール(フォーミュラカー)カテゴリーだった「CARTワールド・シリーズ」へのエンジン(V8・2.65Lターボ)供給を開始。参戦当初はライバルとの性能差や信頼性に大きなギャップがあったが、現地主体で取り組んだ同社「三現主義」の実践により、1995年に初優勝を獲得した。展示車両は、1994年のCART初参戦車両。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/379627/LL_img_379627_3.jpg
RC162【写真提供:本田技研工業株式会社】
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/379627/LL_img_379627_4.jpg
RA273【写真提供:本田技研工業株式会社】
(1)(2)は「創業者とモータースポーツ 本田宗一郎氏」、(3)は「アメリカンドリームへの挑戦」の各コーナーに展示。
写真出典:本田技研工業株式会社
2. 公式サイトに「展示アーカイブ」を開設
当館では上記1のように各メーカー様のご協力のもと、期間ごとに展示入替えを実施しています。
「展示アーカイブ」では、これまでに当館にて展示してきたレーシングカーをご紹介します。
https://fuji-motorsports-museum.jp/exhibition-archives/
3. 臨時休館のお知らせ
2024年1月10日(水)は施設点検により臨時休館いたします。
ショップ&カフェ「Fan Terrace」も同じく臨時休業いたします。
【富士モータースポーツミュージアムのご案内】
(1) 所在地:〒410-1308 静岡県駿東郡小山町大御神645
・東名高速道路「御殿場IC」より車で約20分<東京方面から>
・新東名高速道路「新御殿場IC」より約10分<名古屋方面から>
・JR「御殿場駅」よりタクシーで約20分(13km)
TEL :0550-78-2480
(2) 開館時間:10:00〜17:00(入館受付は16:30まで)
※土日祝、レース開催日等は変更する場合あり
開館カレンダー参照
(3) 休館日:年中無休 ※但し、2024年1月10日(水)は臨時休館
(4) 入館料:平日) 大人 1,800円 中高生 900円 小学生 700円
土日祝日) 大人 2,000円 中高生 1,000円 小学生 800円
※消費税込み/オンライン・団体割引あり
※開館時間・休館日や入館料の詳細は公式WEBサイトをご覧ください。
https://fuji-motorsports-museum.jp/
プレスリリース提供元:@Press