プレスリリース
GfK Japan (東京:中野区) は、世界主要約60ヶ国における小売店販売実績データ等をもとに、世界市場規模相当に拡大推計した2023年9月の薄型テレビ・スマートフォン・パソコンの販売動向及び予測を2023年12月7日に公表した。
・薄型テレビ*
2023年9月の薄型テレビ販売数量は前年比5.3%減だった。7‐9月合計では前年比2.5%下落で、4-6月の横ばいから悪化した。物価高や消費弱さの影響が根深いことに加え、これまでのパネル価格上昇によってテレビ価格が前月比で上がる動きが目立つ点もマイナス要素だ。10‐12月は重要な商戦期だが、全般的に昨年を下回る傾向で、2023年の販売数量は前年比3.3%減を予測している。2024年に入っても弱さを引きずる想定で、現時点で2023年の弱いベースからの微増を予測している。※ 薄型テレビ:液晶テレビと有機ELディスプレイ搭載テレビの合計
・スマートフォン
2023年9月のスマートフォン販売数量は前年比3.5%減だった。7-9月合計は4.1%下落で、1-3月の12.3%減・4‐6月の7.7%減から改善の推移だが、2022年は後半に物価高が拡大し落ち込みが加速したため比較が優位に働いており、販売が弱い状況に変わりはない。商戦期である10‐12月も昨年と横ばい程度の見方で、2023年の販売数量は前年比5.8%減の予測だ。消費弱さの中でスマートフォンの買替サイクルが長期化していると考えられるが、2024年も大幅な改善は見込みづらい想定で、現時点で前年比微増を予測している。
・パソコン
2023年9月の北米を除く世界のパソコン販売数量は前年比9.4%減だった。7-9月合計は6.4%減で、1‐3月の13.2%減・4‐6月の7%減から改善しているが弱い販売が続いており、10‐12月も昨年を下回る販売数量が続く傾向だ。物価高や消費弱さの影響に加え、コロナ期に多くの需要が充足された反動もある。このような動向をもとに2023年の販売数量は前年比7.5%減の予測だ。2024年は後半から先進市場の教育・ビジネス用途で買替需要が出はじめる想定をしているが、消費弱さの影響も引きずり、前年比微増が現在の予測だ。
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