プレスリリース
グローバルで活動をするIT業界団体のCompTIA日本支局(本部:米国イリノイ州/日本支局長:Peter Schalkwijk)は、CompTIA認定資格が陸上自衛隊におけるサイバー要員候補者の知識・技能向上のため採用されたことを発表しました。
■サイバー空間をめぐる背景
サイバー空間が、陸、海、空、宇宙に続き「第5の戦場」と言われ、防衛白書(令和4年)の中でも、サイバー攻撃は、国の安全保障にとって現実の脅威となっていると書かれています。
「グローバル脅威インテリジェンスレポート(2022年第4四半期日本語版/BlackBerry Japan株式会社)」によると、日本は世界で2番目に多くのサイバー攻撃を受けていることが発表されています。この傾向は、世界情勢の不安定から、継続されることが予測されています。
従来のICT環境での機能妨害をはじめとし、電力システムなどの重要インフラへの攻撃なども懸念される中、AIを利用した攻撃など、攻撃の形態も複雑さを増しています。
■陸上自衛隊での採用
世界的に軍隊における情報通信ネットワークへの依存度が増大するとともに、自衛隊内でも、情報通信は、指揮統制のための基盤であり、情報通信ネットワークへの依存度が増大しております。
このような背景を受け、陸上自衛隊では、サイバー要員候補者の知識および技能を向上させるため、CompTIA Security+、CompTIA Network+の教育、資格取得を活用しています。
CompTIA Security+は、業務上必要とされるセキュリティスキルが網羅された認定資格です。また、CompTIA Network+は、ネットワークをセキュアに接続、維持、トラブルシューティングするためのスキルを網羅した認定資格です。
CompTIA公式テキスト、CompTIAオンラインバーチャルラボを通した学習と、CompTIAトレーニングパートナーから提供される講義動画と講師のサポートを通して、それぞれの認定資格で定義されているスキルの習得を図ります。
CompTIA Security+、CompTIA Network+を含むほとんどのCompTIA認定資格が、ISO 17024の認定を受け、信頼性の高い認定資格として評価されています。また、グローバルで資格が提供されているため、日本国内のみならず、海外でスキルを証明することが可能です。
米国国防総省では、情報保障の役割を担う人材に、CompTIA認定資格の取得が必須とされています。今回の陸上自衛隊の取り組みにおいても、これらのスキル証明に貢献できるものと確信しています。
【CompTIA(コンプティア)について( https://www.comptia.jp )】
1982年、様々なIT規格の標準化を提言するため、ITベンダーとパートナー企業がオープンな対話を行う場となるべくグローバルなIT業界団体としてシカゴで設立。1990年、IT業界の活動を反映するべく、名称をCompTIA(the Computing Technology Industry Association)に変更。欧米を中心とし10拠点に拡大し、2001年4月にCompTIA日本支局を設立しました。
CompTIAは、世界経済を支えるテクノロジーの設計、実装、管理、保護に携わる約7,500万人の業界やプロフェッショナルに支えられる5兆ドル規模のグローバルなITエコシステムの声を代表しています。CompTIAは、教育、トレーニング、認定資格、慈善活動、市場調査などを通じて、業界の成長を促進し、高度なスキルを持つワークフォースの育成、テクノロジーによってもたらされる機会や利益がすべての人にもたらされる環境作りに尽力しています。
CompTIAは、ベンダーに依存しない独立した情報源として、サイバーセキュリティ、世界のワークフォースの教育やトレーニングと認定資格、新しいテクノロジーや業界に影響を与える法律や政策、ワークフォースのデータ、開発のトレンドなど、幅広い技術トピックに関する情報を提供しています。
CompTIAの会員およびCompTIA認定資格の取得者は、Fortune 500に名を連ねる大手企業から、世界中で実際のビジネス上の顧客の問題解決を支援する中小規模の技術系企業、最新の技術ソリューションの導入と管理を支援する新興技術サービス革新企業まで、あらゆる種類のテクノロジー企業におよんでいます。
また、CompTIAは、世界中の何千もの教育機関、非営利団体、職業訓練センター、その他の組織と強固なパートナー・プログラムを構築しています。私たちは、新しい世代のテクノロジー・ワーカーを教育し、トレーニングし、認定することに取り組んでいます。
【CompTIA認定資格について( https://www.comptia.jp/certif/comptia_certificaiton/ )】
1993年に、Windowsのリリースを始めとするIT環境の変化に伴い、ITを管理する人材の必要性の高まりから、ビジネス環境において利用されているITハードウェア/ソフトウェアを理解し、より複雑なIT環境の管理、サポート、運用を行うスキルを評価するCompTIA A+の提供を開始。その後、IT環境の変化に伴い、ネットワーク管理者の必要性が高まりCompTIA Network+、セキュリティ人材のニーズに応じCompTIA Security+の提供と、その時代に即した人材を効率的に輩出できるように認定資格が開発されています。CompTIA認定資格は、業界のエキスパートにより開発され、実践力、応用力を評価するベンダーニュートラルの認定資格として、法人を中心にワールドワイドで300万人以上に取得されています(2023年1月現在)。
CompTIA A+、Network+、Security+、CySA+、CASPは、認定資格の人材評価の有効性が認められ、IT認定資格としては数少ないISO 17024の認定を受け、信頼性の高い認定資格として評価されています。日本国内では、ワールドワイドのスキル基準での人材育成を行う企業を中心に、導入が進められています。
2023年1月現在、CompTIA Network+など14分野におよぶ業務に関する認定プログラムを提供しています。
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