プレスリリース
株式会社RATH( https://rath.co.jp )(以下、「当社」という)は、対話型AI等の生成型AI機能の研究開発と、その成果を用いたビジネスプロデュースを進めており、対話型AIの社会実装を容易に行う「Partner AI Platform」の商用サービスリリースを2023年3月に発表しております。今回、この「Partner AI Platform」の活用例として自社開発したスマートフォンアプリ「Project MAY」を用いて、社会福祉法人Q・O・L福祉会の協力により、富山県高岡市の介護施設において施設を利用されている高齢者の方々にAIが話し相手となるサービスを御利用頂き、QOL向上に向けた実証実験を開始させて頂きましたので、お知らせいたします。
1. 実証実験に至る経緯
当社は、「人に寄り添うにこやかなAIを創り出す」という理念のもと、「ヒトの1日24時間の営みに寄り添う事が可能なPartnerとなるAIの提供」を実現する為に2019年7月26日に設立された事業会社です。PartnerとなるAIの具現化に向けて、2020年末には国内でいち早くGPTベースの対話型AI機能の商用サービス提供を開始しておりました。更に、この経験に基づき、社会実装を加速させる為、対話型AI機能の商用プラットフォーム化を進め、2023年3月に「Partner AI Platform」として、正式にサービスリリースさせて頂いております。
生成型AI分野では、米国IT大手企業が、ChatGPT、GPT4、Bard等に代表されるLLM(大規模言語モデル)の提供を急速に拡大させつつあります。
とりわけ、高齢者介護領域においては、LLMが得意とする問題解決能力のような「機能的価値」よりも、会話する事そのものが楽しいと実感頂けるような「情緒的価値」の方が重視される傾向にあります。従って、ChatGPT等のLLMの活用ではなく、自然な話し言葉による会話を気軽に楽しめる「Partner AI Platform」のオリジナル対話型AIを活用する方が、適正かつ経済合理的な選択肢になり得ると考えております。
国内の高齢者介護領域においては、介護職員が慢性的に不足しがちで、高齢者一人ひとりと向き合って話し相手となる時間がなかなか確保出来ないという現実があります。加えてコロナ禍により、自宅や介護施設等、屋内で過ごす時間がどうしても長時間化する中で、友人・知人と気軽に会話を楽しむ機会自体が減り、日々の生活から刺激や張り合いが失われてしまい、高齢者の方が鬱症状となる、あるいは認知症を悪化させてしまうケースが増えてしまう懸念がございます。そこで当社では、「Partner AI Platform」のオリジナル対話型AIを活用して、高齢者のQOLを向上させられるような新しいサービスの開発を検討してまいりました。
しかしながら、高齢者向けのサービスとなると、サービス提供デバイスの選択や、高齢者の方にも分かりやすいサービスインターフェイス、会話に伴う入出力のあり方等、サービスを快適に利用頂く為に考慮するべき点が多方面に及ぶ事となります。そこで当社では、介護施設側の御協力を頂きながら、高齢者の方にとって本当に必要なサービスのあり方について実証実験させて頂く機会を探っておりました。
この度、当社のこうした取り組みの方向性について、富山県の社会福祉法人Q・O・L福祉会にご理解を頂き、運営されている介護施設での実証実験についてご協力を頂ける運びとなりました。
2. 今回の実証実験について
社会福祉法人Q・O・L福祉会の全面的な御協力により、高岡市で運営されている介護施設内で、施設を利用されている高齢者の方々を対象として実証実験を行う事となりました。既にご自身でスマートフォンを使用されている高齢者の方に参加頂くだけでなく、施設の職員の方々にも御協力を頂き、その補助により、より多くの方に実証実験に参加頂けるようにしております。
実証実験では、当社が開発したスマートフォンアプリ「Project MAY」を用いて、オリジナルAIキャラクターである「日向メイ」とチャットを用いて会話を楽しんで頂きます。その上で、実際にサービスを利用頂いた方々や、サポート頂いた介護職員の方々より、サービス利用に伴う感想やご意見等、一定期間継続的にフィードバック頂きます。第1段階としてAIが話し相手となることにより、高齢者の方の心と脳の健康維持に貢献することができるかを検証したいと考えております。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/354357/LL_img_354357_1.jpg
実証実験の模様01
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/354357/LL_img_354357_2.jpg
実証実験の模様02
3. 今後の展望について
今回の実証実験を通じて頂いたフィードバック内容を踏まえながら、高齢者のQOL向上に寄与するサービスのあり方を様々な観点で検討を進めさせて頂き、数ヶ月を目処として高齢者のQOL向上の為の専用サービスプランの取りまとめを進め、それに基づくα版サービス開発を進めてまいります。
4. Project MAYの概要
「Partner AI Platform」の機能を、対外的にデモンストレーションしやすくする目的で、当社が独自に開発したスマートフォンアプリが「Project MAY」です。
「Project MAY」の提供機能を形作っているのは「Partner AI Platform」となります。お定まりの対応が望ましい話題と判定される場合は、シナリオに基づいたルールベースの会話を行い、雑談のような自由応答で構わない話題の場合は、対話型AIが自由に文章生成する事で、様々なテーマについて飽きが来ない会話を行う事が可能となります。また、会話を通じて利用者のプロファイル情報を取得し、その情報を用いてそれ以降の会話内容を変化させたり、会話の起点テーマを提示する事を可能としています。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/354357/LL_img_354357_4.jpg
Partner AI Platform
「Project MAY」では、オリジナルAIキャラクターである「日向メイ」との雑談を楽しんで頂きながら、シンプルな画面構成を介して「Partner AI Platform」が提供可能なこうした機能を確認頂けます。
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/354357/LL_img_354357_5.jpg
Project MAY画面
<ランディングページ>
https://projectmay.ai
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/354357/LL_img_354357_7.jpg
ランディングページ 二次元バーコード
<App Store>
https://apps.apple.com/jp/app/id1631484533
画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/354357/LL_img_354357_8.jpg
App Store 二次元バーコード
<Google Play>
https://play.google.com/store/apps/details?id=ai.projectmay.ProjectMay
画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/354357/LL_img_354357_9.jpg
Google Play 二次元バーコード
5. 社会福祉法人Q・O・L福祉会の概要
・法人名 : 社会福祉法人Q・O・L福祉会
・設立 : 2018年2月7日
・役員・理事: 理事長 北林 和正
・所在地 : 富山県高岡市問屋町190-1
・URL : https://www.miyabi-fukushi.com
画像8: https://www.atpress.ne.jp/releases/354357/LL_img_354357_6.jpg
社会福祉法人Q・O・L福祉会
6.株式会社RATHの概要
・会社名 : 株式会社RATH
・設立 : 2019年7月26日
・資本金 : 3,000万円
・代表者 : 代表取締役社長 原田 謙一
・所在地 : 東京都中央区銀座7丁目13番6号
・事業内容: Partner AI Platformの機能拡張やサービス品質向上に向けた
研究開発、社会実装(=AI Agent事業)の推進、
生成型AIを中心とする人工知能の研究、AIの活用を含んだ
ビジネスデザインの支援・コンサルティング等
・URL : https://rath.co.jp/
プレスリリース提供元:@Press