プレスリリース
ダイキン工業株式会社は、このたびインドネシア共和国の首都ジャカルタ近郊にあるGIIC工業団地内に空調機の新工場を設立することを決定しました。今後、急速に拡大するインドネシア市場の需要に対応する生産拠点として、2024年12月より稼働を開始する予定です。
インドネシアの人口は世界第4位の2億7,000万人で、2030年には3億人に達すると予想されています。政府は、首都機能の移転のほか、建国から100年となる2045年には世界の経済大国トップ5をめざす国家構想を掲げ、都市インフラ開発、人材や産業の育成など幅広い分野への投資を計画しており、さらなる発展が見込まれています。
インドネシアの空調市場はアジア最大級であり、今後の経済成長にともなう中間所得層の増加から、住宅用を中心にさらに拡大することが予想されます。市場ではインドネシアの電力事情や固有の住宅様式に合った小型機が多くを占めています。そのため、現地特有のニーズに対応した、インバータ付きエアコンのような省エネ性能が高い製品が求められていく有望な市場です。
新工場には、インドネシア政府が掲げるインダストリー4.0に向けたイニシアティブに従い、IoTやAIなどの最先端技術を駆使した設備を導入します。データの可視化と分析に加えて、当社がこれまでに培ってきたノウハウを結集することで生産性と品質向上につなげます。エネルギー効率が高く環境に配慮した冷媒R32を採用した住宅用エアコンを現地生産し普及させていくことで、インドネシア政府が掲げるカーボンニュートラルの達成に側面から貢献してまいります。
当社は、1970年から52年間にわたりインドネシアで事業を行っています。この間、現地のイモラ社との協業により、インドネシア全土で販売・サービス網を構築し、空調市場を創造してきました。
新工場は、インドネシア国内向けだけでなく、将来的にはASEAN地域の輸出拠点としての役割を担う計画です。グローバルに供給可能な一大拠点を目指し、投資を継続するとともに、インドネシア国内の雇用創出を通じて、更なるインドネシアの発展に寄与できるよう、尽力いたします。
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