プレスリリース
この度、明治学院では「歴史的建造物紹介動画」と「明治学院歴史的建造物3D点群データ動画」を2022年9月16日(金)に公開しました。
どの建造物も100年以上の歴史を持ち、明治学院の発展とともに時を重ねてきました。
歴史的建造物を動画で公開することで、いつでも、どこからでも文化財を隅々まで見ていただくことが可能となりました。人々が文化財に触れる機会を持つことが文化財の継承へつながります。通常は公開していない建物内部の様子や、ドローンによる空撮、貴重な古写真も含む美しい映像や、3D点群データを駆使した動画によって、文化財に気軽に触れる機会を提供します。
【公開動画のポイント】
明治学院の白金キャンパスに現存し、国や港区(東京都)から文化財指定を受けている歴史的建造物である記念館・インブリー館・礼拝堂(チャペル)の3棟を紹介。いつでも、どこからでも文化財に触れる機会を提供します。
(1)通常は公開していない建物内部の様子や、ドローンによる空撮、貴重な古写真も含む美しい映像で各建物の現在の姿と来歴を紹介
(2)文化財保護にも活用する3D点群データという斬新な映像
(1)通常は公開していない建物内部の様子や、ドローンによる空撮、貴重な古写真も含む美しい映像で各建物の現在の姿と来歴を紹介
◆「明治学院歴史的建造物紹介動画」(7分48秒) 制作:明治学院学院長室
明治学院の歴史的建造物は、今も現役の学院施設として日々の教育活動や業務に使用しており、学外の方に内部をご覧いただける機会は極めて限られています。また、近年は新型コロナウイルス感染症の流行により、その限られた機会も設けることが困難な状況となってしまっています。
この動画では、普段ご覧いただけない建物内部の様子に加えて、ドローンによる空撮も含む美しい映像で各建物の現在の姿をご案内するとともに、それぞれの建築としての特徴や来歴についても、貴重な古写真を交えてご紹介しています。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/327676/LL_img_327676_1.jpg
上空から歴史的建造物を撮影
(2)文化財保護にも活用する3D点群データという斬新な映像
◆「明治学院歴史的建造物3D点群データ動画」(約5分58秒) 制作:明治学院歴史資料館
文化財の内外に3Dレーザースキャナーを置いて3D点群データを計測・保存しました。二次元資料である図面や調査報告書等に加えて、三次元資料があると復元の際に大きな手掛かりとなります。2019年に発生したノートルダム大聖堂や首里城での大規模火災のように、建物に焼失等の被害が生じた場合にも、復元に活用することが可能となりました。明治学院の歴史的建造物もさまざまな災害を経て、保存修理を重ねながら現在までその姿を残しており、今後の文化財保護に活用することが期待されます。文化財の内部の断面図など、これまで誰も見たことがない斬新な映像も楽しんでいただけます。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/327676/LL_img_327676_2.png
インブリー館2階の断面
【動画情報】
◇歴史的建造物紹介動画
URL : https://www.youtube.com/watch?v=Wqmai53d-7Q
制作: 明治学院学院長室
◇明治学院歴史的建造物3D点群データ動画
URL : https://www.youtube.com/watch?v=1PQziOLrCYY&t=5s
制作: 明治学院歴史資料館
【参考】明治学院の歴史的建造物について
白金キャンパスにある3つの建物についてご紹介します。
◇礼拝堂(チャペル)
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/327676/LL_img_327676_3.png
礼拝堂(チャペル)
1916(大正5)年に竣工し、後に両袖を増築しました。後方2階のパイプオルガンは、先代のオルガンに代えて2009年に設置。構想から12年の歳月をかけ、一度は失われた17-18世紀の工法で製作されました。
建設年:1916(大正5)年
設計者:W.Mヴォーリズ
構造 :煉瓦造、一部鉄筋コンクリート造
規模 :2階建 延床面積553.61平方メートル
指定 :1989(平成元)年 港区指定有形文化財
2002(平成14)年 東京都「特に景観上重要な歴史的建造物等」
◇記念館
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/327676/LL_img_327676_4.png
記念館
1890(明治23)年に建てられたネオゴシック様式の建物。1階の小チャペルは、静かな黙想の場です。明治
学院卒業生の島崎藤村による自伝的小説『櫻の實の熟する時』には、「新しく構内に出来た赤煉瓦の建物」として、創建当時の記念館の様子が描写されています。
建設年:1890(明治23)年
設計者:H.Mランディス(宣教師)と推定
構造 :煉瓦造、一部木造(屋根:銅板一文字葺)
規模 :地上2階 延床面積516.09平方メートル
指定 :1979(昭和54)年 港区指定有形文化財
2002(平成14)年 東京都「特に景観上重要な歴史的建造物等」
◇インブリー館
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/327676/LL_img_327676_5.png
インブリ―館
1889(明治22)年頃に建てられた、日本に現存する宣教師館の中でも有数の歴史をもつ貴重な建物。永くウィリアム・インブリー博士の住まいであったことからその名が付きました。1995(平成7)年から2年間かけ、保存修復工事を行いました。
建設年:1889(明治22)年頃
設計者:不詳
構造 :木造(屋根:銅板一文字葺)
規模 :地上2階 延床面積301.30平方メートル
指定 :1998(平成10)年 国の重要文化財
2002(平成14)年 東京都「特に景観上重要な歴史的建造物等」
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