プレスリリース
英国の航空データ分析大手、Cirium(シリウム、 https://www.cirium.com/jp/ )は、8月6日〜8月18日の日本発着便の国内線と国際線の実運実績データを発表しました。この期間の運航ルートでは、国内線では「羽田―千歳」、国際線では「成田―インチョン」がそれぞれ1位を獲得しました。また、運航ルートランキングの詳細および、2021年とコロナ禍以前の2019年の同期間と比較した推移や、今後の見通しは次の通りです。尚、8月6日〜8月18日は2022年、2021年、2019年の各年のお盆期間を網羅しています。
●国内線の動向
2022年のお盆期間の国内線実運航便数は30,908便でコロナ禍前である2019年の同時期(30,828便)をわずかに上回る結果となりました。一方で座席数は、43,590席減でした。
この期間運航された最多のルートは「羽田―千歳」で、2019年を上回る実運航便数(106%)となりました。しかしながら座席数では2019年比90%と4万席少ない結果となりました。昨年2021年同期比は116%、座席数は126%でした。今年のお盆期間に国内線最多運航ルートトップ5の詳細は以下の通りです。
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2022年国内線最多運航ルートランキング(調査期間:8月6日〜8月18日)
●国際線の動向
今年のお盆シーズンの国際線実運航便数は2,380便で、2019年比21%(11,112便)と5分の1にとどまりました。しかし昨年2021年と比較すると182%(1,311便)と回復傾向にあることがわかります。
毎年最多運航数Top5にランクインするルートは異なるものの、今年の国際線の最多運航ルートは成田―インチョン(韓国)でした。昨年と比較すると、実運航便数、その座席数ともに約3倍となっています。2019年と比較すると、40%弱でした。お盆期間の国際線トップ5ルートの詳細は以下の通りです。
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2022年国際線最多運航ルートランキング(調査期間:8月6日〜8月18日)
●今後の見通し
Ciriumの2022年10月〜2023年3月のフライトスケジュールによると、国内線の座席提供数は引き続き回復傾向が見られ、前年同期比135%増となる見込みで、2019年10月〜2020年3月の水準も上回る見込みです。国際線の座席提供数については、前年同期比4.6倍となる見込みですが、2019年10月〜2020年3月と比較すると、6割程度の回復にとどまる見込みです。しかしながら国際線もコロナ禍以降、年々予定フライト数が増加していることから、徐々に回復してきていると言えます。
2022年のお盆休みは国内線で実運航便数がコロナ禍以前を上回り、回復傾向が見られました。ルートでは例年運航数トップとなる羽田―千歳線が今年も最多運航数となりましたが、増加した実運航便数に対し、その座席数は減少していました。一方国際線は依然として回復が鈍い状況ですが、今後のフライトスケジュールを見る限り、コロナ禍前の水準には及ばずとも徐々に回復することが見込まれています。国内線・国際線ともに今後のコロナ感染者数の傾向や各国のコロナ禍に対する政策などに左右される状況であることには変わりありません。
以上
●参考資料
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2022年、2021年、2019年のお盆シーズン(8月6日〜8月18日)の全実運航便に関するフライト情報
●データについて
Ciriumの対象となるデータは、民間航空機の定期便の情報です。チャーターや、臨時便、また航空会社からの連絡漏れによるフライトの情報は含まれておりません。
●Ciriumについて
Ciriumは、詳細なデータと精緻な分析を組み合わせて、世界の最新情勢を読み解きます。航空業界における数十年の経験から培ったインサイトを提供し、特に旅行会社、 航空機メーカー、空港、航空会社、金融機関が論理的で十分な情報に基づいた意思決定を行えるよう支援し、収益の増大や顧客体験の向上を促進します。Ciriumは、世界中の専門家やビジネス顧客向けに情報をベースとした分析と意思決定ツールを提供する企業であるRELX( https://www.relx.com/ )の一部です。RELX PLCの株式は、ロンドン、アムステルダム、ニューヨークの各株式市場において、ロンドン:REL、アムステルダム:REN、ニューヨーク:RELXのティッカーシンボルを使用して取引されています。
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