プレスリリース
音声をリアルタイムに表示する「わかりやすい字幕表示システム」が、新たに英語、中国語、韓国語、ウクライナ語、ベトナム語の5カ国語一方向表示※1に対応
※1 窓口側の日本語が翻訳され、お客様側のディスプレイ側だけに字幕が表示される一方向表示
京セラ株式会社(代表取締役社長:谷本 秀夫)は、現在開発中の「わかりやすい字幕表示システム」において、日本語以外にも英語と中国語、韓国語、ウクライナ語、ベトナム語の5カ国語へ対応し、リアルタイムに字幕として表示※1ができるようになりましたのでお知らせします。
5カ国語に対応した本システムは、本年7月19日(火)から横浜市(神奈川県)の「障害者スポーツ文化センター『横浜ラポール』」で、本年8月1日(月)からは霧島市(鹿児島県)にある「ホテル京セラ」で実証実験が開始されます。今後は、行政機関に加え、交通機関や図書館、病院、施設、店舗など、窓口業務のあるさまざまな業種での実証実験を通し、本システムの有効性を確認するとともに、事業化に向けた課題抽出とさらなる機能向上を目指してまいります。
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「わかりやすい字幕表示システム」(英語表示)
■「わかりやすい字幕表示システム」の機能向上点
1.英語、中国語、韓国語、ウクライナ語、ベトナム語の5カ国語の翻訳表示が可能に
これまで、日本語のみを認識し、字幕としてアクリル板などへの表示が可能でしたが、新たに、英語、中国語、韓国語、ウクライナ語、ベトナム語への対応を可能としました。窓口側が言語を選択後※2、伝えたい内容を日本語で話せば、リアルタイムに翻訳され、相手側の透明スクリーンに字幕として表示されます。
これにより聴覚障がい者の方や、加齢により聞き取りづらさを感じる方ばかりでなく、
海外の方とも言語の壁を感じることなく、スムーズなコミュニケーションを実現します。
※2 英語、中国語、韓国語は手元のボタン操作で切り替え可能。ウクライナ語、ベトナム語は、アプリの設定操作で切り替えが可能
2.音声認識率の向上
本システムでは、周りの声をなるべく拾わず、話している本人の声をより捉えられる、指向性の高いマイクを採用しました。
聴覚障がい者の方や高齢者の中には、さまざまな要因から、相手に伝える声が大きくなりがちであるということが、これまでの実証実験を通してわかりました。そのため、これまでのマイクだと、話し手側の声だけでなく、相手側の声も拾ってしまい、字幕表示されるという事象がありました。
新しいシステムでは、指向性の高いマイクにより、これらの事象を改善しました。
3.動画の表示対応で視認性も向上
今回さらに、図解領域で動画を再生することが可能となりました。これにより、例えば、複雑な道順の案内や施設・館内の利用案内なども動画を見て、より具体的な情報を言葉とともに目でも把握することができます。動画を活用することで、よりスムーズに案内することができるので、窓口でのサービス向上につながります。
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■「わかりやすい字幕表示システム」について
約2年半に及ぶ新型コロナウイルス感染拡大防止により、会話をする際のマスクの常時着用やアクリル板を挟んでの会話は、もはや日常の風景となりました。その一方で、聴覚障がい者や高齢者を中心として、聞きとりづらさや、口元が見えないことでのコミュニケーションの障害も生まれています。
京セラはこれらの課題を解決すべく、2021年「わかりやすい字幕表示システム」を開発しました。相手の表情を見ながら安心して会話することができ、対応者もスムーズに情報を伝えられるため、窓口業務のサービス向上、対応時間の短縮などにも貢献できます。また、スマートフォン、プロジェクターで構成されており、既存のアクリル板やビニールシートを活用でき、導入が簡単なシステムであることから、現在、さまざまな業種における接客窓口での活用が期待されています。
■参考
・「横浜ラポール」での実証については以下をご参照ください。
I・TOP横浜:https://itop.yokohama/news
・「ホテル京セラ」ついては以下をご参照ください。
ホテル京セラ:https://www.h-kyocera.co.jp/
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