プレスリリース
2021年5月18日の国連総会にて、2022年を国際ガラス年とすることが定められました。チェコには「ボヘミアガラス」として知られるガラス製造の長い歴史があり、世界中で高い評価を得ています。この国際ガラス年に合わせ、チェコのクリスタルガラス、カットストーン、シャンデリア、ジュエリー、ガラスビーズ、置物、ガラス彫刻などさまざまなガラス作品やその製造工程を見ることができる展示会やイベントが北ボヘミア地域を中心に予定されています。
■チェコのガラスメーカー
Ruckl Glassworksは、1846年以来創業の老舗工房です。その名前は、一流のカットクリスタルの代名詞となっています。中央ボヘミアのプラハ南西部、ニジュボルにあるガラス工房のガイド付きツアーでは、ガラス製造のさまざまな工程と伝統的な技術を見ることができます。事前に予約をすれば、ドイツ語又は英語のツアーも可能です。
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Ruckl Glassworks(c)Michaela Karasek Cejkova
北ボヘミアの村、ポニクラーにあるRAUTISの「吹きガラスとガラスビーズのクリスマスデコレーション」は、2020年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。工房見学では、ガラスビーズの手吹きから銀メッキ、着色、オーナメントの組み立てまでを見ることができます。見学は週末のみ、事前予約が必要です。
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RAUTIS(c)Patrik Borecky
西ボヘミアのカルロヴィ・ヴァリは、温泉水が湧き出るスパタウンとして有名なだけでなく、チェコ有数のガラス製造の地の1つでもあります。1893年に建てられたMoser Glassworksビジターセンターでは、モーゼルのガラス製造の歴史について学ぶことができます。かつてフランツ・ヨーゼフ一世や、ペルシャのシャー、ムサフェレディン、英国王エドワード七世などの宮廷ご用達業者となり、現在もその芸術的なガラスの生産を続けています。日本でも、大相撲の優勝力士にチェコ共和国友好杯としてモーゼル社製のクリスタルグラスの友好杯が授与されています。
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Moser Glassworks
■ガラスをじっくりと見ることができる場所
【ヤブロネツ・ナド・ニソウのガラスと宝飾品の博物館】
北ボヘミアのヤブロネツ・ナド・ニソウにあるガラスと宝飾品の博物館には、「ジュエリーの終わりのない物語」と「魔法の庭園-七百年の歴史を持つチェコガラス」という2つの常設展示があり、歴史的な宝石や3,000年前のコスチュームジュエリーなども見ることができます。また、年内はチェコガラスのクリスマスデコレーションも常設展示されるほか、新しい展示も企画されています。
【Fragile Beauty ヤブロネツ・ナド・ニソウ】
同じくヤブロネツ・ナド・ニソウにて、8月4日から7日まで開催される展示会Fragile Beautyでは、チェコのジュエリーメーカーやガラスメーカーの美しい製品を直接見たり購入したりすることができます。同時にコンサートやジュエリーファッションショーも開催され、多くのクリエイティブなワークショップでジュエリーを作ったり、クリスマスのオーナメントにペイントしたり、ガラスのコップを吹いたり、ガラスのモザイクや造花を作ったりすることもできます。
【ノヴィー・ボル ガラス博物館】
ボヘミア北部のノヴィー・ボルにあるガラス博物館の展示スペースには、バロック時代から現在までのガラスが展示されています。また、セラーにある展示スペースでは、チェコの著名なガラス工芸家による現代美術の展示もご覧いただけます。今年の国際ガラス年の一環としては、ガラス職人Ilja Bilekによる展示会(2月26日〜5月22日)、Crafts and Arts in Glass(6月18日〜10月2日)、チェコのガラス職人でデザイナーのFrantisek Jungvirtによる展示会(2022年10月22日〜2023年1月31日)が予定されています。
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ノヴィー・ボル ガラス博物館
■リベレツのクリスタルバレーウィーク
クリスタルバレーのコンセプトは、ボヘミア北部全体のガラス、ジュエリー、ジュエリーメーカーを結びつけています。8月23〜28日にリベレツで開催されるクリスタルバレーウィークフェスティバルでは、シャンデリア、クリスマスデコレーション、グラス、ジュエリー、ガラス彫刻など、伝統的なガラスの生産について学ぶことができます。週末のプログラムでは、40以上の伝統的なガラス細工だけでなく、現代のガラスメーカー、スタジオ、学校、美術館も紹介されます。作品や製品だけでなく、製造プロセス自体も楽しめるイベントです。
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(c)Lasvit Ajeto Glassworks
■ジェレズニー・ブロッドのガラスタウン
ボヘミア北部のジェレズニー・ブロッドで9月17日と18日に開催されるフェスティバルは、ガラス製造に焦点を当てています。ガラス工芸家、芸術家、歴史家、コレクター、そして一般のファンが一堂に会し、ガラス芸術と高品質の職人技を称賛する伝統的な会議です。フェスティバル期間中は、地元のガラス学校の学生のクリエイティブな作品を見たり、ガラス工房が主催する特別プログラムに参加したりすることも可能です。
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