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〜「仮想世界で感じるリアリティ」を科学技術・芸術・文学の視点から読み解く〜「Design for the Unreal World. 〜アンリアルを考える〜」3月20日(日)YouTubeライブ配信
明治大学総合数理学部・大谷智子助教ら研究グループは、3月20日(日)にオンラインイベント「Design for the Unreal World. 〜アンリアルを考える〜」を開催します。
このイベントは、大谷助教が参画する共同研究プロジェクト「メディア芸術作品を介した仮想世界インタフェースの抽出(文部科学省科学研究費助成事業・挑戦的(萌芽)研究・JP19K21607)」の3年間に渡る研究成果を題材として、作品展示と様々な分野の研究者やアーティストとの議論をリアルタイムで配信するものです。
ビデオゲームやメディア・アートなどで発展してきた非現実的世界のデザインが、これから仮想世界と物理世界の二つの世界を生きる私たちに何をもたらすのか?私たちが仮想世界で感じるリアリティについての潮流を科学技術・芸術・文学の視点から読み解きます。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/302186/img_302186_1.jpg
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/302186/img_302186_2.jpg
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/302186/img_302186_3.jpg
■ 日時
2022年3月20日(日)13:00〜16:00
■ 開催形態
YouTubeライブ配信(配信会場:明治大学 中野キャンパス)
■ 参加方法
下記URLのイベントHPから事前に参加申込みをしてください。参加費は無料です。
https://sites.google.com/view/designfortheunrealworld
■ 取材申込方法
下記のとおりメールにてお申込みください。
【宛先】明治大学 広報課 koho@mics.meiji.ac.jp
【件名】3/20 Design for the Unreal World. 取材申込
【本文】貴社名、所属部署・媒体名、オンライン参加 or 場内スチール or 場内ENG、入構希望人数(最小限で想定ください)、代表者氏名、電話番号、メールアドレスをご記入のうえお送り下さい。なお、場内での取材は状況により調整またはオンラインでのご参加をお願いする場合があります。
■ 登壇者
大谷 智子(明治大学)・藤木 淳(札幌市立大学)・丸谷 和史(NTT コミュニケーション科学基礎研究所)・安藤 英由樹(大阪芸術大学)・松井 茂(情報科学芸術大学院大学)・渡邊 淳司(NTT コミュニケーション科学基礎研究所)
司会:磯谷 悠子(東北医科薬科大学付属病院)
■ プログラム(予定)
イベントHP:https://sites.google.com/view/designfortheunrealworld
13:10〜 第1部「アンリアルの在処:物理的リアルと心理的リアル」
14:00〜 第2部「アンリアルの曝露:物理化による心理的リアルの崩壊」
15:00〜 第3部「アンリアルの創造:世界観がもたらすリアリティ」
※プログラムは変更の可能性があります。最新の情報は上記イベントHPをご参照ください。
■ 共同研究プロジェクト「メディア芸術作品を介した仮想世界インタフェースの抽出」について
現実の世界を支配する物理法則に従った直感的な情報操作の方法については、実世界指向インタフェースの研究を中心に様々な研究が行われ、それらの成果は、メディア芸術などでも多く使われるようになっています。一方、メディア芸術やゲームなどのエンタメ索引では、現実世界とは異なる法則に従う仮想世界も多く扱われています。それら「非現実的仮想世界」は、現実を模倣する実世界指向の仮想世界と並んで、現実世界ではまだ実現されていない未来や、物理世界では達成できない新しい営みの可能性を指し示すという重要な役割を期待されています。しかし、非現実仮想世界を組織的に議論し、その価値を客観的に評価するための議論は十分とは言えない状況です。
本プロジェクトでは、非現実的仮想世界でストレスなく情報操作するためのポイントは人間の知覚・認知特性にあると考え、人間の特性に基づいて物理法則を異化・拡張し、メディア芸術作品として提示する試みを続けてきました。物理法則を逸脱するインタフェースを使用してキャラクタを操作するビデオゲームや、表面に錯覚を生じさせる幾何学パターンを貼付したブロック玩具を材料として制作した静的な展示物など、プロジェクトの成果物には様々な形態のものが含まれますが、いずれも、人の知覚・認知特性と物理世界の法則にずれが生じているときに、人が自然と感じられるものとそうでないと感じるものの境界を明らかにすることをテーマとしています。
本プロジェクトでは、これらの作品を通じて、人が自身の環境を知覚・認知する特性に合わせて、新しい非現実的仮想世界とそれを操作するためのインタフェースを作り出す方法の提案をめざしています。
協力:
【機材】明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科 宮下芳明・森勢将雅・渡邊恵太、東京藝術大学芸術情報センター
【設営】田部井勝彦(MeAM studio)、中村美惠子、檜垣裕子
【配信・記録】早川翔人、横川十帆
【ビジュアル】杉山雄哉
■ 本イベントで取り上げる研究成果(一部)
「Flag Quest」
動画1:https://www.youtube.com/watch?v=063UD0T_TK4
マスクプレートと呼ぶ物理的なインタフェースを使って、フィールドの任意の場所にループ構造を作り出すことで、新しいルートを形成しながらフィールド上の全ての旗を集めていく、レトロ RPG 風見下ろしビューのゲームです。2次元マップ上のキャラクタを操作するゲーム場面を例とし、仮想世界の座標系をユーザの意図にしたがって動的に書き換える、すなわちワープをインタフェースの基本動作に取り入れたシステムです。
藤木淳,大谷智子,丸谷和史.(2021).フラッグクエスト歪められし空間,芸術科学会誌 DiVA,第51号,p.37./大谷智子・丸谷和史・藤木淳(2021).非現実的仮想世界インタフェースを備えたゲームシステム操作の学習 ,ヒューマンインタフェースシンポジウム2021/藤木淳・大谷智子・丸谷和史(2020).フラッグクエスト:仮想世界指向インタフェースを備えた ゲームシステムの提案 ,インタラクション2020/藤木淳・大谷智子・丸谷和史(2019). 《FlagQuest:歪まれし空間》 ,東京藝術大学大学美術館陳列館「装置とは限らない」展
「錯視地図」
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/302186/img_302186_3.jpg
はっきりした白黒の図形が貼り付けられたブロックで組み立てられた立体が、白地図の上に置かれています。見る位置を変えると、錯視の強さも変わります。四角いブロックを使っているので、町の形を正確に捉えることはできませんが、様々な角度や大きさの図形が起こす錯視で、私たちが街に対して感じる雰囲気を表しています。
T.Ohtani, & K.Maruya (2021). The photographed3d object attached with geometric textures is perceived larger than its actualsize, Proc. 13th Asian Forum on Graphic Science. /大谷智子, 丸谷和史, ヒガキユウコ, 中村美惠子, 磯谷悠子, 細川研知, 天内大樹(2020).《錯視地図 A city composed of optical illusions》東京都現代美術館「おさなごころを、きみに」展/大谷智子, ヒガキユウコ, 丸谷和史, 天内大樹, 中村美惠子(2020).《錯視地図 Optical illusions in the Nagasaki city》長崎県美術館『文化庁メディア芸術祭 長崎展「ワンダリングワールド〜メグル・ココロ・オドル〜」』/大谷智子, ヒガキユウコ, 中村美惠子, 天内大樹, 磯谷悠子, 丸谷和史(2019). 《錯視地図の生成プロセス》 ,東京藝術大学大学美術館陳列館「装置とは限らない」展
プレスリリース提供元:@Press