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株式会社キューヘン

国内初の絶縁油リサイクル事業適用拡大への取り組みを公開 ―電力向け配電用柱上変圧器へのリサイクル絶縁油適用拡大について―

(@Press) 2022年03月14日(月)09時30分配信 @Press

株式会社キューヘン(所在地:福岡県福津市、代表取締役社長:八木 繁)は、資源の有効活用、循環型社会の構築、二酸化炭素排出量削減、電力用資機材のコスト低減に貢献するため、公益財団法人福岡県リサイクル総合研究事業化センターの支援を受け、九州工業大学と共同研究で絶縁油のリサイクル技術を開発しました。(特許第6840325号、2021年3月18日お知らせ済み)
2022年1月時点で、28回の処理を行い、合計約140klのリサイクル絶縁油を精製しており、変圧器への適用実績は約3,500台となっています。今後はさらに使用済絶縁油の集まる仕組みを広げ、まずは西日本地区の電力向け配電用柱上変圧器をターゲットにリサイクル絶縁油(※1)の適用拡大に努めていくことを目指しています。
※1 修理や交換のため電柱から撤去された柱上変圧器等から使用済絶縁油を取り出し、リサイクル処理したもの

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/301605/LL_img_301605_1.jpg
リサイクル絶縁油の事業イメージ

〔本事業の特長〕
I コスト低減と二酸化炭素排出量削減
・使用済絶縁油をリサイクルすることで、新油価格に対し大幅にコストを低減できるとともに年間で約1,500トンの二酸化炭素排出量削減効果(※2)が見込めます。
※2 年間1,000klをリサイクル処理した場合

II 新油相当の性能
・リサイクル絶縁油は下表のとおり、「JISC2320 電気絶縁油」の要求性能を満足しており、新油相当の性能を有しています。

●リサイクル絶縁油の特性値(例)
<(1) 新油(測定値)>
酸価(mg・KOH/g) :0.00
水分(mg/kg) :15以下
絶縁破壊電圧(kV) :70以上
体積低効率(TΩ・m):3以上

<(2) 使用済絶縁油>
酸価(mg・KOH/g) :0.03
水分(mg/kg) :44
絶縁破壊電圧(kV) :26
体積低効率(TΩ・m):0.10

<(3) リサイクル絶縁油>
酸価(mg・KOH/g) :0.00
水分(mg/kg) :8
絶縁破壊電圧(kV) :80
体積低効率(TΩ・m):11

<JISC2320(1種2号)>
酸価(mg・KOH/g) :0.02以下
水分(mg/kg) :-
絶縁破壊電圧(kV) :30以上
体積低効率(TΩ・m):0.1以上

III 新たなリサイクル技術による事業化は国内初
・使用済絶縁油は、過去にも国内でリサイクルしていた例はありますが、現在では主に燃料として再利用されています。今回当社が開発した、有害廃棄物を一切排出しない新たなリサイクル技術による事業化(※1)は国内初となります。

当社は、本事業によりリサイクル絶縁油のコストダウンと資源の有効活用、さらには循環型社会の構築、二酸化炭素排出量削減に貢献してまいります。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/301605/LL_img_301605_2.jpg
九電グループロゴ

プレスリリース提供元:@Press

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