プレスリリース
病院・介護現場のDX支援とセキュリティ対策でシーイーシー、ジェイセキュリティ、ミツイワが協業 医療リスク対策・省力化ソリューション「Hito Terrace(R)」を提供開始
株式会社シーイーシー(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:大石 仁史、以下 シーイーシー)は、病院・介護現場の人手不足や感染症対策に対応した医療向けソリューション「Hito Terrace(R)(ヒトテラス)」を開発し、医療ICT分野を強化するため、株式会社ジェイセキュリティ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:桑田 昌昭、以下 ジェイセキュリティ)、ミツイワ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:羅本 礼二、以下 ミツイワ)と本日1月27日に協業しました。3社は「Hito Terrace」を活用して、医療従事者の働き方、感染症対策に必要なICT環境を提供します。
■Hito Terraceの開発背景
近年、病院・介護施設を運営する医療機関にとって医療従事者の勤務時間改善や人材確保など労働環境の向上が課題となっています。医療安全管理指針(※1)に基づく院内インシデントの情報管理が義務付けられる中、200床以下の病院では看護師の離職率も高く(※2)、医療体制の負荷軽減ニーズが高まっています。シーイーシーは人手不足で対応困難な無断離院対策のICT支援に取り組んできましたが、新型コロナウイルス感染症に伴い、2020年6月からは、静岡県立こども病院(静岡県静岡市、地方独立行政法人静岡県立病院機構)・千船病院(大阪府大阪市、社会医療法人 愛仁会)の2病院とともに、院内クラスター感染の防止を目的とした実証実験も推進してきました。
シーイーシーではこれらの実績を踏まえ、医療・介護現場の負荷軽減につながるリスク対策・省力化ソリューション「Hito Terrace」の開発に至りました。
■協業の目的
「Hito Terrace」を医療機関に展開する上で、安心・安全な通信環境やサーモカメラの導入、医療現場でのきめ細かいサポートが必要となります。本協業を通じて、3社はそれぞれの強みを活かし医療ICT分野のビジネスを推進していきます。
社名 :シーイーシー
主な役割:AI体温看視やクラウド、IoT技術を応用し、
人手不足になりがちなリスク対策を支援する
「Hito Terrace」の開発・提供
社名 :ジェイセキュリティ
主な役割:監視・防犯カメラの技術、導入を熟知した高度な製品知見を活かし、
医療現場での最適な機器選定、設置工事を提供
社名 :ミツイワ
主な役割:豊富な業務やICTの運用経験を活かし、全国の病院・介護施設への
導入調査・導入後のサポートサービスを提供
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/295425/LL_img_295425_1.jpg
協業における3社の体制・役割
■Hito Terraceの概要
今回提供する「Hito Terrace」は、患者・入居者の見守りや発熱スクリーニングを通じた感染症対策と、院内での異常発生時にスタッフが24時間365日いつでも情報共有、履歴管理(トレーサビリティ)を統合管理できるクラウド型のサービスです。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/295425/LL_img_295425_2.jpg
Hito Terraceのサービス全体像
(1)離院看視サービス
施設エントランスや出入口にネットワークカメラを設置し、患者・入居者の無断離院・離棟を検知するとスマートフォンなどのモバイルデバイスに通知します。人手が手薄な時間帯での予防、離院後の事故リスクを低減します。
(2)院内看視サービス
患者・入居者のサニタリー空間(トイレ・シャワー室など)への出入りを、エリア外側のネットワークカメラ(2台)で撮影、滞留時間をスマートフォンなどのモバイルデバイスに通知します。ハイリスク患者の入出時間を自動計測し、卒倒や転倒などの事故リスクを低減します。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/295425/LL_img_295425_3.jpg
院内看視サービス
(3)体温看視サービス
通用口などに設置したサーモカメラでスタッフの発熱状態を計測。しきい値以上の発熱検知でスマートフォンなどのモバイルデバイスに通知され、院内のクラスター感染リスクを低減します。履歴はクラウド上に保管されるため、院内感染時の影響範囲などのリスク管理に有効です。
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/295425/LL_img_295425_4.jpg
体温看視サービス
■Hito Terraceの特長
●AI画像分析による「顔照合機能」
登録済みの患者・入居者やスタッフの顔画像と属性情報に基づき、異常発生時には本人特定後、速やかに通知が届く仕組みです。登録データは、セキュアなクラウド環境で厳重に管理されます。
●サービス料金は「月額定額制」
月額定額制サービスのため、経費として処理することができます。カメラ以外の機器(サーバーなど)はサービス料金に包含されるため、購入不要です(※3)。
●ニーズに応じた「サービス拡張性」
「一時的に無断離院を強化したい」「新型コロナウイルスやインフルエンザなど感染症増加時期に合わせた発熱スクリーニングを行いたい」など、お客様のニーズに応じて必要なサービスを適切なタイミングで利用できます。
Hito Terraceの詳細: https://security.cec-ltd.co.jp/hitoterrace/
■今後の展望
「Hito Terrace」は、医療・介護サービスの質向上や働き方改革につなげるため、病院情報システム(HIS)以外に増加する院内データの収集・管理やデジタル活用を推進します。静岡県立こども病院、千船病院の2病院と今後も共同研究を進め、サービス拡充を図ります。また、働き方改革関連法で規定された「医師の働き方改革」(2024年度より適用)に基づく医療DXの一環として、タスクシフティング、タスクシェア実現に向け、医療・介護現場に特化した勤怠管理システム連携など新たなソリューションを拡充していきます。
※1 2007年の改正医療法で医療安全に関する規定。医療安全管理指針、院内感染対策指針、医療機器の保守点検計画の策定と保守点検が医療機関に義務化。医療安全管理指針では、院内インシデントの情報収集、分析・評価から再発防止対策が求められています。
日本医師会「医療安全管理指針のモデルについて(改訂版)」: https://www.med.or.jp/nichikara/anzen.pdf
※2 日本看護協会「2020年 病院看護実態調査 報告書」
https://www.nurse.or.jp/home/publication/pdf/research/96.pdf#page=18
※3 カメラ販売および各機器の設置工事のオプションも用意しております。
※記載の会社名・商品名などの固有名詞は各社の商標または登録商標です。
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