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吉田 良 著『日本列島修復論 令和パトリズム宣言』が提案する“人間復権 ” の新しい時代

(@Press) 2021年12月28日(火)18時30分配信 @Press


画像 : https://newscast.jp/attachments/17dLsQyqw16IZyZbpcvW.png


宮城県名取市の若手議員である吉田良氏が、未来への責任を果たすために書き下ろした渾身の一冊、『日本列島修復論 令和パトリズム宣言』では、「大都市や産業が主人公の社会ではなく、人間と太陽と緑が主人公となる“人間復権 ” の新しい時代を迎えるためにはどうしたらよいのか」を指摘・提案している。
郷土における公共財を隣人と共同で適切に管理する実践的姿勢「パトリズム(実践的郷土愛) 」という新しい政治思想を掲げ、「資源」「文化」「自治」「幸せ」の4分野から、国民全体が豊かさを実感できる社会へ日本列島を修復させるための構想を示す。
そして本書は、元・参議院議員の江口克彦氏も推薦している。
キーメッセージは次の通り。
「郷土を守る当事者でなければ国を守る当事者にはなり得ない。」
著者の想いは、タイトル『日本列島修復論』に顕著に表われている。本書「まえがき」から紹介する。


…(略)タイトルの『日本列島修復論』はお察しのとおり田中角榮の『日本列島改造論』を意識したものである。ただし「改造」を「修復」とした意図はアンチテーゼを示すことではない。むしろ私は「改造論」の基本理念を評価している。異なるのは「改造論」が政府から国民へ「してあげる」内容の列挙であったのに対し、「修復論」は国民による実践、つまり「すること」を不可欠な要素と捉える点だ。
また「パトリズム」は造語である。パトリズムの語源patria は、ラテン語で「祖国、故郷」を意味する。新しい言葉に込められた思いと、既成語のパトリオティズムを用いなかった理由は、第一章で説明する。(略)…

本書「あとがき」でも郷土や人間を大切にすることについて述べている。


…(略)本書は誰かに依頼されて書いたものではない。自分の意思でゼロから書き始めたものだ。本書を書くことを決めたきっかけは、令和2年9月の安倍晋三総理大臣の辞任である。
(中略)
最初の構想は郷土愛、パトリオティズムを定義することであった。第二次安倍内閣以降、急角度で右旋回する自民党に対抗できる、古くて新しい政治思想を示すことが狙いであった。今後も政権を担い続けるのであれば、自民党に郷土や人間を大切にする政治を取り戻してほしかった。
ところが事態はより深刻であった。あからさまに特定の国の国民や民族を攻撃する排外的な運動や、政府は財政赤字を拡大しても債務不履行になることはないというばくちのような言説が、インターネットを媒介し拡大している。また新型コロナウイルス感染症が蔓延する状況の中で、思い込みによる反科学的なデマもたくさん流された。(略)…

田中角榮 著『日本列島改造論』が刊行されたのが1972年と、著者が生まれる前の話であるが、本書では『日本列島改造論』について論じている。


…(略)自民党政治を批判する上で『日本列島改造論』への論評は避けて通れないと捉えていた。本書を構想するまで読んだことはなかったが、実際に読んでみると想像もしていないことが書かれていた。特に「人間と太陽と緑が主人公となる人間復権の新しい時代」を理想としている点が、最も強く印象に残った。
高速道路網や新幹線網など公共インフラの整備は、理想を達成するための手段であったはずだ。
しかしこの崇高な理想を自民党は忘れ、自民党に長く支配された官僚機構も忘れ、国民も忘れかけている。人間と太陽と緑が主人公となる社会を創造するのは、お金ではなく人間だ。人間による実践だ。
こうした理由からタイトルを『日本列島修復論』としたが、私としては「反・改造論」ではなく「続・改造論」としてまとめたつもりである。……(略)

本書は我々一人ひとりの実践が不可欠と説く。思い起こせば、著者には本書制作過程において、締切等の約束事は完璧なまでに履行・遵守して頂いた。小さな約束事こそ大切にする。著者の物静かな語り口の奥には、頑固なまでの、ブレない想いが潜んでいたのだった。
あさ出版 編集担当


【書籍情報】日本列島修復論 令和パトリズム宣言


画像 : https://newscast.jp/attachments/UgfyjzFVIjXGigssTpWl.jpg


タイトル:日本列島修復論 令和パトリズム宣言
ページ数:224ページ  著者:吉田 良
価格:1,430円(税込) 発売日:2021年12月15日
ISBN:978-4-6667-329-5
http://www.asa21.com/book/b595910.html


目次


第1章 成長から老境へ 日本の現状
第1節 厳しい現実に向き合う 15 / 第2節 資本による「侵略」の危機 19
第3節 大衆の不満の高まりとナショナリズム 24
第4節 パトリズムが守ろうとするもの 27
第2章 浪費から管理へ 資源を守る
第1節 資源とは何か 35 / 第2節 資源をめぐる現状 37
第3節 社会的共通資本 43 / 第4節 技能という見えない資源 47
第5節 資源のために何を実践すべきか 50
第3章 鑑賞から継承へ 文化を引き継ぐ
第1節 文化とは何か 61 / 第2節 文化をめぐる現状 64
第3節 なおざりにされてきた景観 73
第4節 文化のために何を実践すべきか 77
第4章 承認から参加へ 自治を高める
第1節 自治をめぐる現状 93 / 第2節 補完性の原理 99
第3節 地域コミュニティー 102 / 第4節 自治体と中央政府 106
第5節 教育現場の自治的活動 115
第6節 自治のために何を実践すべきか
第5章 享受から利他へ 幸せを分け合う
第1節 幸せをどう定義するか 139 / 第2節 幸せと福祉の違い 145
第3節 人間らしさ 148 / 第4節 家族 151
第5節 労働と生産 157 / 第6節 幸せのために何を実践すべきか 161
第6章 量から質へ 日本のこれから
第1節 パトリズムの展開 171 / 第2節 質の経済成長 173
第3節 税制と財政 180 / 第4節 移民政策の是非 194
第5節 外交と安全保障 197 / 第6節 皇室 207


【著者プロフィール】吉田 良(よしだ・りょう)


画像 : https://newscast.jp/attachments/c81JWyyN7OSmuJdILcTg.jpg
著者:吉田 良


昭和51 年生まれ。東京音楽大学卒業。
声楽演奏家、合唱指揮者、学校教員、学習塾経営などの経歴を持つ。
現在、宮城県名取市議会議員(2 期)。
著書に『神話は現代につながるのか 出雲の祭器琴板≠めぐって』(アメージング出版)がある。


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