プレスリリース
<開催レポート> 品川区パラスポーツ啓発オンラインイベント「Challenge&Move〜多様性の輪を広げよう〜」2021年12月11日(土)YouTubeで生配信
品川区は2021年12月11日(土)に、パラスポーツ啓発イベント「Challenge&Move〜多様性の輪を広げよう〜」をオンライン生配信で開催いたしました。
本イベントは東京2020パラリンピック競技大会開会式の「片翼の小さな飛行機の物語」で共演した、13歳の主人公・和合由依さん、義足のプロダンサー・大前光市さん、車いすダンサー・かんばらけんたさんの3名がパラリンピック開会式以来はじめてステージで共演する場となりました。
イベントでは大前光市さん、かんばらけんたさんがソロダンスをそれぞれ2曲披露し、中学校で吹奏楽部に所属する和合由依さんはユーフォニアムの演奏を聴かせてくれました。
トークショーではそれぞれの魅力的なパーソナリティーに迫る質問コーナーで、家族や友達とのエピソードや、ダンスやパフォーマンスの練習や磨き方などをお話しいただきました。終始笑いがたえず、和やかな雰囲気で盛り上がりました。和合由依さんは「多様性の輪を広げるためにできることは」という質問に対し、「私のこの身体だからこそできることがあると思うし、これからも挑戦していきたいです。その姿を通して、いろんな人がいるとみんなに知ってほしい」と話しました。
そしてフィナーレは3名でのダンスステージで、平原綾香さんの『翼』に乗せ、この日のために振付したスペシャルダンスを披露。パラリンピック開会式の感動を彷彿させるとともに、本イベントのテーマである「挑戦すること」・「行動すること」への勇気や希望を与える素晴らしいショーとなりました。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/290649/LL_img_290649_1.png
(奥)大前光市さん(中)和合由依さん(前)かんばらけんたさん
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/290649/LL_img_290649_2.png
(左)大前光市さん(中)和合由依さん(右)かんばらけんたさん
【開催報告】
<イベント概要>
「Challenge&Move〜多様性の輪を広げよう〜」
日時 :2021年12月11日(土)18:00〜20:00
出演者 :大前光市、かんばらけんた、和合由依(五十音順、敬称略)
司会 :笠井美穂
主催 :品川区
特別協力 :学校法人昭和大学
会場 :昭和大学 上條記念館 上條ホール(東京都品川区旗の台1-1-20)
オンライン配信:YouTubeチャンネル「しながわ2020ライブ」にて生配信
(視聴無料)
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/290649/LL_img_290649_3.jpg
「Challenge&Move〜多様性の輪を広げよう〜」チラシ
<出演者コメント>
【和合由依さん】
障害があってもなくても、人は見た目ではわからなくて、考え方を知った時にその人のことを理解できるんだと思います。小学校でも低学年の子はたぶん障害者や車いすの人をあまり見たことがないから「なんでそれに乗ってるの?」とかいろいろ聞かれることもありました。でも話すと私という人間がわかるから、障害のことも「そうなんだ」とわかってくれました。私はこの身体だからこそできることがあると思うし、これからも挑戦していきたい。その姿を通して、こういう子がいるんだとみんなに知ってもらいたいと思っています。そこから多様性への理解が広がると思います。
【大前光市さん】
東京2020パラリンピックで、いろんな人がいるんだなと多くの人が知って、障害のある人との距離が近づいたんじゃないかな。僕は左脚の短いこの身体を気に入っているし、生まれ変わってもこの身体の自分になりたいと思っています。義足があるから踊れるし、僕だけの表現もできるから。左脚をピンと立てて座るこのポーズ、可愛いでしょ?(笑)多様性を尊重する社会づくりには障害があってもそれをフラットにしてくれるインフラは重要だと思います。生活することはもちろん様々なことにチャレンジできるような機械や道具が開発されていけば、みんなにとって住みよい社会になると思います。
【かんばらけんたさん】
他の人と違う身体だからこそできるパフォーマンスを「面白い」と直感的に感じてもらえたら、それぞれ違う「個」を認め合うことにつながっていくと思いますし、僕もそんなきっかけになれたら嬉しいです。街で困っていそうな障害者に声をかけるのは勇気がいると思いますが、多様性の輪を広げるためにもっと大事なのは、みんなが自分から周囲に「助けてください」と言える勇気なのかもしれません。お互いに助けたいと思っているし、誰でも助けてほしい時があると考えれば、ちょっと気が楽になるのかなと思います。障害の有無に関わらず、困っている時に助けを求めることができる世の中になればいいですね。
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3名のトークショー
<3人で踊った感想>
優しさと純粋な心という翼を持った由依ちゃんらしさがそのまま表れた、優しいステージになりましたね。由依ちゃんにとってはチャレンジ的な要素も入れつつ、今の13歳の由依ちゃんの魅力と、この3人だからできるショーをお見せできたと思います。3人でまた踊れたのが本当によかったです!
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和合由依さん
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ダンスステージ終了後の記念撮影
<イベント内容>
●出演者紹介
車いすダンサー・かんばらけんたさん ソロダンス
義足のプロダンサー・大前光市さん ソロダンス
和合由依さん ユーフォニアム演奏『アメイジング・グレイス』
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和合由依さんユーフォニアム演奏
●トークショー
・「もっと知りたい!3人のチャームポイント」
事前アンケートの回答を見ながら、気になるところを深堀り!
大前さんの「オオマエ隊長」というあだ名の由来や、ダンスでも普段の生活でもかんばらさんの相棒となっている車いすとの出会い、和合さんの妹たちとのエピソードなど、知られざる魅力をたっぷりとお話しいただきました。
自分のチャームポイントを“開拓中”と答えていた和合さんに、大前さんは「ムードメーカーで由依ちゃんが話すと空気が和やかになる。隊長としては悔しいくらい(笑)」、かんばらさんは「笑顔が素敵だし、いろんな表情があって魅力的」と和合さんのチャームポイントを回答。さらにYouTube視聴者からは「笑顔で前向きなところ」、「周りを明るくしてくれる」、「強いまなざし」などのコメントが寄せられました。それに対し、和合さんは照れながらも「ありがとうございます。そうなれるように頑張ります」と話しました。
・「ボッチャにChallenge!」
ボッチャをベースにしたミニゲームにチャレンジ!優勝はかんばらけんたさんでした。
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ボッチャにChallenge!
●ダンスステージ
かんばらけんたさん ソロダンス
大前光市さん ソロダンス
大前光市さん・かんばらけんたさん・和合由依さん3人のダンス
※本イベントの模様はトークショー部分にオフショット映像等の未公開シーンを加え、12月17日(金)18時にYouTubeチャンネル「しながわ2020ライブ」( https://www.youtube.com/channel/UC8hzzvT_UmzwOf4Ko9wbTwg )で公開します。
■品川区パラスポーツ啓発イベント「Challenge&Move」について
品川区オリンピック・パラリンピック準備課が東京2020パラリンピック競技大会を契機にパラスポーツや共生社会の啓発を目的として2018年度から実施しているイベントで、今回で4回目の開催となります。(2018年度は「パラリンピックスペシャルデー」の名称で開催。)
2018年度・2019年度は区内施設を会場に、パラスポーツ体験、共生社会について考えるワークショップ、パラアスリートをゲストに迎えたトークイベントなどを開催。2019年度のステージイベントでは、2018年から「しながわ2020スポ―ツ大使」を務める義足のプロダンサーの大前光市さんと、車いすダンサーのかんばらけんたさんの共演によるダンスショーで満員の観客を沸かせました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で体験・観覧型イベントの実施が困難になった2020年度はオンライン開催とし、オリンピックの品川区内開催競技のホッケー・ビーチバレーボールと、パラリンピックの品川区応援競技のブラインドサッカーの観戦・応援がもっと楽しくなる特別番組をYouTubeで配信しました。
今回は、同日の昼に事前申込者限定で“パラスポーツがもっとわかる!みんながもっと輝く”を考えるワークショップも開催しました。
ワークショップ第1部は2000年シドニーパラリンピック車いすバスケットボール日本代表主将で東京2020パラリンピック選手村副村長の根木慎志さんと、競泳元日本代表・オリンピアンで2018年から「しながわ2020スポーツ大使」を務める伊藤華英さんをゲストに迎え、パラリンピックのレガシーとして“みんなが輝くまち しながわ”について、Zoomを活用しオンラインでの参加者も交えて考えました。
第2部は「川村怜が感じる世界を体験しよう!」と題し、東京2020パラリンピック5人制サッカー日本代表主将で「しながわ2020スポーツ大使」の川村怜選手と一緒に、視覚を閉ざしたスポーツであるブラインドサッカーを通じて、コミュニケーションの重要性を再発見できる体感型ワークショップを行いました。
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